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白髪の旅ガラス

そっと後押し

 人は、しつこく強要されるよりも、肘で軽く突かれた方が行動し易いと言う。無理に勉強しなさいと強要するより、自分の為になるから勉強してみたらと言う方が、言われた人はその気になるようです。


 地球温暖化問題も同じこと、家庭で低炭素型ライフスタイルに転換して貰うには、ガソリン車から電気自動車へ切り替える場合の二酸化炭素の排出量がどうなるか、誰にでも判るように情報を提供し、購入価格、維持価格に関してもどちらが良いか、そっと教えてあげた方が良い。


 それは、審査時の指摘に関しても同じことです。駄目な点ばかり指摘されては改善意欲が失われ、まともに行動しようとは思いません。つまり、行動できない原因がわかっていても是正しようとはしない。


その点、良い点を見付けて更に良くすればどうなるのか、肘で軽く押してあげる指摘なら、指摘された側はその気になって更に良くなる行動に移ることでしょう。


例えば、「環境目標、業務目標と結びつくように改善されて素晴らしい。ところで、環境目標が達成された場合の評価、今のところ業績評価と連動されていないと伺いました。評価方法を改善されたなら如何でしょう」と指摘すれば、その気になって行動してくれるとは思いませんか。


居眠りに BGMは いらぬ猫

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# by tabigarasu-iso | 2017-12-20 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

審査価値の向上に向けて

 審査費用の低価格化競争は、価値ある審査を行う観点から様々な問題があります。例えば、審査員の教育に審査機関が資金を投入しない結果、規格要求とは掛け離れた私見を審査基準にする審査員が現れ、審査を受ける組織が迷惑するなど。


 審査員の教育は、集めて行う教育と通信教育がありますが、後者は費用が安くて済みます。審査報告書の内容を見て、理解が怪しい場合には、アンケートと称して追試するなど、審査機関の工夫が必要になりますが。


 その教育も規格の解釈ばかりでは、審査価格の安さに負けます。価格に見合った価値の審査が出来る教育でなくてはなりません。その価値とは、地球生命体と審査を受ける組織が求めるものも含めたものになります。


 とは言え、不適合を適合にすることは厳に戒めなければなりません。規格要求事項から逸脱している場合は勿論、組織の目的から逸脱する場合も含み、審査所見は厳しくする必要があります。


 その為には、組織の目的や狙いを経営者の審査で確認して置かなければなりません。事前に関連資料を入手しオーダーメイドのチェックシート作成から、審査当日は経営者の審査でそれらを確認し、目的と実態との差が大であれば、その原因となる要素を不適合に取り上げます。


これにより、本業に関する不適合の原因究明と是正処置が進み、組織の目的達成に向けた軌道修正が可能となり、成果に対して審査費用は安いものになるでしょう。審査費用が安くても、組織が利益を上げて存続する目的に反するか、効果のない審査であれば、高い審査費用になります。


 組織の存続は営業部門の役割が重要ですが、これまで製造部門が中心の審査でした。これを改めなければなりませんが、営業を経験している審査員は少なく、重点的に審査員を教育する必要があります。現役の営業担当者を講師に招き、営業プロセスを学び、審査の価値を高めるか、営業の支援実績を持つコンサルに講師依頼するのが良いでしょう。


審査員 八十定年 嘘じゃない



# by tabigarasu-iso | 2017-12-19 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

オイ

 老いた仲間と意見交換した昨日

甥持参の日本酒に舌鼓する今日

どちらも大切なオイだと知った

どちらも楽しみなオイだと判る


 出窓から 秋の去る様 猫は見る

オイ_d0052263_11351708.jpg



# by tabigarasu-iso | 2017-12-18 09:00 | | Comments(0)

環境ISO審査員の土曜学校

 毎年、暮れになると開催される環境ISO審査員の土曜学校に出掛ける爺様の心は、仲間に会える楽しみと審査レベル向上の期待で満ちています。


人生を70年近く経験された先輩の審査で活躍されている元気な姿に触れ、己の未来を想像することは幸せであり、陥り易い審査の反省事例に触れては、己の審査に活かすことも可能になることでしょう。


ところで、審査員の中には審査の経験しかなく、審査を受ける組織の指摘がないことから、規格の理解が浅い方や偏った理解をされている方も存在します。従い、頷きながらも意見交換と称して軌道修正する楽しみも生まれることでしょう。


どうして、規格の理解が浅い方や偏った理解の方が審査員を続けられるのか不思議ですが、思うに審査を受ける組織にとっては、審査員が規格の理解など浅くても、都合の悪い指摘さえなければ良いようです。


その逆で、規格の理解が良くても、組織にとって具合の悪い指摘をする審査員の評価は悪い。こうした状況を見抜くのは、審査機関の審査計画担当者の役割ですが、規格の解釈は勿論のこと、組織のアンケートや審査員の同行による評価、それに土曜学校での意見交換の内容により、イエローカードやレッドカードを上げなければ、審査員のレベルは向上しません。


審査員のレベルが向上しなければ、組織の環境パフォーマンス向上に向けた環境ISOの仕組みの向上も難しく、環境問題の解決も難しい。してみれば、環境ISO審査員の土曜学校は、重要な役割を担っていますから、おちおち居眠りなどしていられません。


人生は 還暦過ぎて 咲く花も



# by tabigarasu-iso | 2017-12-16 09:25 | ISOマネジメント | Comments(0)

グリーンボンドは、企業や地方自治体等がグリーンプロジェクト(環境問題の解決に資する事業)に要する資金を調達するために発行する債券と言うことですが、環境問題解決事業債権と言い換えた方が日本では分かり易い。

グリーンボンドで調達した資金は、再生可能エネルギーや省エネルギー事業へ投資したり、環境配慮型農産物の育成や農家への融資に回され、世界規模では1000億ドルの規模にまで成長している。

 ただし、誰でも簡単にグリーンボンドを発行出来る訳ではない。グリーンボンド原則に沿っているか、第三者認証機関の承認が必要とされている。債権で調達された資金が、環境問題を解決する事業ではなく、環境問題を引き起こす事業に投資されたり、個人の懐を肥やす為に回されてはいけない。

 なら、環境ISO審査員のレベルアップを目的とするグリーンボンドの発行は、如何なものであろう。組織の環境マネジメントシステム改善による環境パフォーマンス改善は、環境問題解決事業であるから、それが可能な審査員の育成に調達した資金を回したら良い。


改善の 根拠上げたら 不適合

グリーンボンドによる審査員のレベルアップ_d0052263_12111842.jpg



# by tabigarasu-iso | 2017-12-15 12:08 | ISOマネジメント | Comments(0)