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白髪の旅ガラス

大阪トラック

 果て、大阪トラックとは何を運ぶトラックでしょうか。それも各国の首脳が集まった席で発表されたものですから、彼等を運ぶ大型な特殊車両かも知れません。

 新聞の見出しにありましたから、誰にでも判るトラックかと思い、確認すれば運ぶものはデータのようです。それも国を超えた国際的な情報管理システムの枠組みのようですから、それらしく表現すれば良いのに。

 かような、摩訶不思議な言葉を首脳陣が使用する時には注意が必要です。意味が良く判らない、勘違いされ易い、何となく判ったような気にさせる、中身の判るキャッチフレーズでは具合が悪く、それでも成果があったように見せたい時に使用するようで。

 英語の辞書でtrackを調べてみれば、わだち、進路、行路、競争路とあり、truckを調べてみれば、トラック、貨物自動車、交換、取引とあり、情報管理の枠組みを意味するならtrackのようです。

 いずれにしても、各国が国民の税金を使用して集まった首脳陣が何を取り決めようとするものなのか、専門家が頷くだけでなく、我等納税者にも判るようにして貰いましょう。


愛犬の 命日迎え 合掌す


by tabigarasu-iso | 2019-06-30 10:00 | 随筆 | Comments(0)

掃除ロボットと掃除ジジ

 我家の借り物の掃除ロボットは、段差がない所、物が置いてない所、自分が通れる所なら、電池の切れるまで飽きずに掃除してくれます。長い触手を回転させ、ゴミを掻き寄せ吸い込む特長があり、とても爺の動かす掃除機では掻き寄せて吸い込めません。

ただ、我が家にある掃除ロボットには学習能力が欠けています。同じ箇所を何度も清掃したかと思えば、一度往復した切りで他の場所に移動してしまい、部屋の広さから推測して清掃しない場所を探す能力がありません。もう少し値の張るロボットには、清掃経路を記憶する能力があるようですが、それを貸して欲しいとは言えない。

 その点、掃除機を引き回す爺は無駄な動きをしません。物があれば片付けながら、汚れがあれば雑巾で拭きながら、高い所の埃を見付ければ腕延ばして吸い込み、階段もよろけることもなく掃除します。ただ、動きが素早過ぎる所為か、隅に埃が残っている場合が多く、ゆっくり掃除機に吸い込ませることが課題と言えるでしょう。

 ところで、掃除機を引き回す爺にも、掃除ロボットに供給する電気エネルギーと同様のエネルギーが必要です。それは、再生可能な水や米、それを醸造した酒で良く、持続可能な開発目標の実現には、爺の協力は欠かせないことでしょう。


掃除する ロボット見ても 声掛けて




by tabigarasu-iso | 2019-06-29 14:00 | 随筆 | Comments(0)

消えたタナゴ

 木の葉が縦に泳ぐようにも見え、小さな口で餌を食べる姿が上品なタナゴ、二匹が長年仲良く暮らしていましたが、片方の姿が見えません。先日、水槽の上層を掃除した時には、二匹揃い迷惑そうな横顔で見詰めていたしたから、最近の出来事のようです。

最初に疑ったのは、水槽の上部に這い上がり循環する水を飲む愛猫ですが、罪を犯した素振りもなく、段ボール箱で丸くなり眠る姿に罪は見えません。そこで、留守の間に何か起きたのか娘に確認すれば。

「タナゴ、知らないか」

「一匹、水槽の底に沈んだままだったわ」

「寿命だな。それにしても、何処へ消えたものか」

「もしかしたら」

娘がインターネットで調べたところでは、同居しているハゼは肉食のようです。天命を全うしたタナゴが水槽の底に沈んでいれば、それを片付けるのは、自分達の役目と使命感に燃え、三匹のハゼは競い合い何一つ残さずに食べたことでしょう。

タナゴの命を構成していた細胞が、ハゼの身体の一部になったようです。それにしても、長い間、木の葉のような泳ぎを楽しませてくれた仲間でしたから、成仏を祈り日本酒で献杯。

「それにしても残念だな」

「あら、かなり尾を引いているのね」

 消えたタナゴに未練のある父親に、娘は同情しているようです。

 ところが翌朝、消えた筈のタナゴは元気に水槽で泳いでいました。果て、何処に雲隠れしていたのでしょう。藻の中、砂の中、もしかしたら配管の中に潜り込んでいたのかも知れませんが、姿を見せてくれて良かった。


良く生きた 消えたタナゴに 献杯す


by tabigarasu-iso | 2019-06-28 10:00 | 随筆 | Comments(0)

水の無い田

 梅雨の時期、田植えを終えた水田では、子孫を遺そうとするカエルは、美声を競い喧しく鳴き立てる筈です。

ところが、宿泊するホテルの手前にある道端の水田を眺めてみれば、水が消えてカエルの鳴く場所はありません。

水田に水が無ければ、植えた稲の株は増えることも出来ず、自らの存在も怪しくなります。このまま水が枯れた田のままでは、米の収穫は期待出来ません。

そこで、セミナー会場に集まった方に訊ねました。

「水田の水が枯れていること、御存知ですか」

「・・・」

 梅雨入り宣言が遅れていることは承知でも、それが水田に影響していることは誰も知らないようです。


カエル鳴く 筈の田圃に 水は無く

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by tabigarasu-iso | 2019-06-26 15:28 | 随筆 | Comments(0)

ヤモリに乾杯

 屋敷の北側の狭いスペースは、ドクダミの縄張りにしています。どんなに伸びても抜かないで、愛猫と散歩する時だけ踏むことを許して貰う。その途中、彼が何か見付けて立ち止まっても、肩に着けた紐を引いて散歩に戻すことにしています。

ヤモリが台所の窓から消えたのは、六年前のこと。彼が野良猫時代で、ドクダミが伸びれば、それを抜き取る喜びに浸っていました。当時、台所の窓に夜毎出現するヤモリを楽しんでいましたが、野良猫に巣と餌を与えて飼い始めた所為でヤモリも彼の腹に入ってしまったようです。

 以来、冬には枯れて何の被害も与えないドクダミを神経質に抜くのは止めました。同時に、彼には家猫としてのマナーを教え、無駄な殺生に走らないよう、日頃から要望を聞くようにしています。

 その甲斐があり、このところ、台所の窓ガラスには、体長一寸のヤモリが姿を見せたかと思えば、その倍は楽にある親ヤモリも姿を見せてくれるようになりました。小さな蛾を追う姿は愛らしく、逃がしても懲りずに窓枠で待つ姿は、我等も学びたいものです。


野良猫も ヤモリも生きる 世の中に

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by tabigarasu-iso | 2019-06-25 15:03 | 随筆 | Comments(0)

沼津駅ソバ

 久し振りに舞い込んだ仕事を終え、御殿場線から東海道本線に乗り換える沼津駅の上りホームに上がった瞬間、どことなく懐かしい覚えのある甘い香りが空き腹に忍び込みます。

傍に好みの食堂がなく、選びようがないホテルのレストランかコンビニの弁当で我慢していた二日間でしたから、その匂いに誘われ、電車を待つ10分の間、駅ソバを掻き込むことにしました。

気温は26℃近く、背広が邪魔なレベルでしたが、温かいソバに油揚げとナルト、それに刻んだ生ネギの載ったキツネソバを頼みます。待つこと十秒、手際良く出されたソバは期待通り、完食まで3分と要りません。

滲み出た額の汗はハンカチで拭き、流れ落ちる鼻汁はテッシュペーパーで吸い取ります。これは、好みのものを食べた成果と言うものでしょう、誰かに話さずにいられません。


駅ソバよ 期待の味は 裏切らぬ



by tabigarasu-iso | 2019-06-24 06:56 | 随筆 | Comments(0)

沖縄の終戦記念日

 こちらの呼ぶ声に反応しない相方が夢中に観ているのは、日本の首相の気持の抜けた挨拶のテレビ放映です。

「どうしたの」

「今、大切な場面なの」

「何が」

「沖縄の終戦記念日で、首相がスピーチしてるところ」

「野次が聞こえるね」

 これが国会の答弁中であれば、首相は話を止めて野次に反応するところですが、流石にそれはありません。淡々と作文を読み上げ、聴衆の反応を盛り上げようとする工夫も意欲もないようです。

 これでは、基地問題に揺れている同胞の気持を逆撫でするばかり。沖縄の終戦記念日ですから、外国の軍隊に占拠されたままの沖縄県民に寄り添う、心の籠ったスピーチを期待したいものです。


沖縄の 終戦記念 子は知らず

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by tabigarasu-iso | 2019-06-23 19:17 | 随筆 | Comments(0)

新潟・山形地震

 どことなく船に乗っているような床の揺れに気付いたのは、贔屓の野球チームが何とか勝利して、勝ち越し打の選手がインタビューで話した画面を楽しんで暫くした後であったと思います。

 その時、直にテレビチャンネルをNHKに切り替えてみると、津波に注意するよう、危ない場所には決して近づかないよう、真剣な口調でアナウンサーが繰り返していました。

 相方は、二階で部屋の片付けをしていましたから、新潟で地震が発生したことを伝えれば、既にラジオで知っています。

「こちらでも起こるかもしれない」

「そうだね」

「備えて置きましょう」

「そうだね」

 翌朝、テレビニュースを観れば屋根瓦の落ちた家が何軒も映し出されていました。今後の余震にも注意が必要との解説は、余震の方が大きかった熊本地震のことを考えれば当然であり、崖下や急斜面の近くでは注意しなければなりません。


地の歪み 地震の後で 説明し


by tabigarasu-iso | 2019-06-21 07:08 | 随筆 | Comments(0)

岩波

 大きな地震が新潟で起こり、出掛ける先は大丈夫であろうか心配します。もしも地震に遭遇したら何としようか考えながら、漸く辿り着いた御殿場線の岩波駅は、昨年と同じ様な場所が工事中でした。

 客を降ろしたばかりのタクシーに行く先を告げ、ホテルに着いたのは自宅を出てから三時間半。富士の裾野に張り付く工業地帯は、自動車産業の繁栄で活気があります。

ところが、自動車に乗って通勤する人が多い所為でしょうか、それともたまたま選んだホテルの場所が悪かったのでしょうか、周辺には飲食店が殆どありません。

仕方なく、ホテルの食堂で頼んだ生姜焼き定食は、焼き過ぎた肉は硬く、味噌汁は魚粉の匂いが強く、何とか麦酒で流し込みます。これなら、近くのコンビニで弁当を買った方が良かったと、悔やみながらも完食しました。


岩波の 削り取られた 川床に 富士の水流 見た思い

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by tabigarasu-iso | 2019-06-20 07:36 | 随筆 | Comments(0)

平均気温上昇1.5℃まで

 産業革命以降、化石燃料を燃やし続けて、大気中に温室効果ガスを貯め続けた結果、このまま放って置くと今世紀末には産業革命当時に比べ平均気温が3℃上昇することは間違いないと多くの科学者に言われています。

 気温が上昇すれば、異常気象が当たり前になり、激しい干ばつ、豪雨域の拡大、氷河や北極氷原の溶解、世界の海面水位の上昇が発生し、生活環境が悪化するばかりか、農作物の不作により食料不足が加速し、増え続ける人の命を賄い切れなくなることは間違いありません。

そこで、産業革命当時に比べ平均気温上昇2℃が叫ばれて来ましたが、それでは不十分で2015年のパリ協定以降は平均気温上昇1.5℃まで抑えることが必要と言われるようになりました。

平均気温上昇2℃に抑えるには、基準年に比べ1.23%の温室効果ガスを削減しなければなりません。また、平均気温上昇2℃以下にするには、基準年に比べ2.5%の温室効果ガスを削減する必要があります。更に、平均気温上昇1.5℃以下にするには、基準年に比べ4.2%の温室効果ガスを削減する必要があります。

科学的な根拠に基づく温室効果ガス削減目標では、平均気温上昇1.5℃以下が求められており、持続可能な開発目標の観点からも、企業だけでなく市民も自主的な削減目標を設定しなければならない時代になりました。

では、2018年比4.2%の温室効果ガスを削減するにはどうしたら良いでしょう。電気、ガスの使用量を前年同月比で4.2%以上削減するよう、エアコンの利用時間の削減や設定温度の変更、それに風呂の利用からシャワーへの切り替え等を行い、両者の毎月使用量を監視し、削減していなければ策を見直すことです。


温暖化 誰もが出来る 対策は 窓開け団扇 カラスの行水

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by tabigarasu-iso | 2019-06-19 15:34 | 随筆 | Comments(0)