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白髪の旅ガラス

エアコンで眠る猫

 これまで、猫はどんなに暑い日でも自分の寝床へ潜り込み平然と昼寝する生き物だと信じておりました。が、環境の変化に伴い生活習慣を変えることが出来る生き物のようです。

 人の行動が見える居間の隅に置かれた段ボール箱に彼の姿が見えない時、二階の寝床を捜しても気配がありません。クローゼットの中にも隠れ部屋はありますが、閉まったままで侵入は無理です。

出窓にも、今宵は夜勤する彼の真面目な姿は見えません。さて、何処に潜んで眠り込んで居るものか、夢見心地の彼に気付かれないよう、抜き足差し足で探してみます。

 果て、方々を捜しても虎猫の姿はありません。まさか、エアコンを点けて冷やして置いた部屋のベッドの上に居る筈はないと思いながら、縦に伸びた黒い影を良く見れば、彼はエアコンの風を受けて長くなって居りました。


猫でもね 暑過ぎる夜 エアコンさ


by tabigarasu-iso | 2019-05-31 12:05 | 随筆 | Comments(0)

分蜂(巣分かれ)

 毎年、春先に花を楽しませてくれる近所の梅の木、その枝に蜜蜂の大きな塊が出来ました。珍しい蜜蜂の巣分かれに、近所の人は携帯電話のカメラを片手に記念撮影です。

 その昔、同級生の家で蜜蜂を飼っていました。分蜂(巣分かれ)を発見した同級生は、それを父親に教えて、自分の役目を終えたようです。遊びの輪に戻ると、何も無かった様子に訊ねたものでした。

「逃げて行かねぇの」

「大丈夫、女王蜂を父さんが確保するから」

 そう言って、鼻から流れ落ちる鼻汁を同級生は啜ったものです。

 分蜂は、蜜蜂の巣に生まれた新しい女王蜂の成長に伴い、これまでの女王蜂が巣を離れ、それに働き蜂が追随し、新しい巣を別の箇所に設ける蜜蜂の縄張り拡大活動ですから、目出度い光景と言えるでしょう。


巣分かれに 子孫繁栄 蜂群れる

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by tabigarasu-iso | 2019-05-29 15:30 | 随筆 | Comments(0)

眩暈

 これまで経験したことのない眩暈、いよいよ加齢の所為で身体の機能が疲れを見せ始めたのかも知れません。それにしても、眩暈の原因は何かしらある筈ですから、何とかしたいものです。

 コレステロール値が高くて通い始めた内科に定期健診では、いつもの調子で主治医が訊ねました。

「どこか変わったところは」

 いつもなら、変わったところはありませんと答えるところです。

「先週の土曜日から寝起きに目が回るようになりました」

「それは続いていますか」

「はい、頭を横にしたり縦にした時に」

「原因は耳ですね」

「はあ」

 脱水症状だと思い込んでいたものですから、眩暈の原因が耳にあるとは初耳でした。

「耳の三半規管に平衡感覚を司るところがあります。表情は軽いようですから、薬を出しましょう。五日間飲んで治らないようでしたら、耳鼻科で診て貰ってください。いずれにしても、良くなります」

 その薬は良く効き、二日目に眩暈はすっかり治ったようです。主治医の診断に感謝しながら、冷房の効いた部屋で居眠りも可能になりました。


昼下がり 薬の所為で 夏の夢


by tabigarasu-iso | 2019-05-28 13:25 | 随筆 | Comments(0)

 惚れるとは、惚るのことのようです。その惚るとは、ぼんやりする、年とってぼんやりする、心を奪われるまでに相手を慕う、人物などに感心して心をひかれる、夢中になると、広辞苑に説明されています。

 つまり、惚れるとは異性などに心を奪われること。自分の心を失った肉体は、己の魂が他に移っている状態ですから、ぼんやりしているように見えます。いつしか魂が己の肉体に戻れば、正気に戻ることになりますが、戻らなければどうなるでしょう。

 惚けるとは、惚くのことで、知覚がにぶくなる、ぼんやりする、もうろくする、ほうけると広辞苑に説明されていました。ここで、たった一文字「れ」が「け」に変わるだけで、意味が大きく変わる両者の違いに驚いたり、共通点に納得したり。

 「惚れる」は心を奪われても、もうろくはしていません。「惚ける」は心を奪われてはいませんが、ぼんやりしている点は「惚れる」と同じです。どちらもぼんやりしている状態は同じですから、「惚()けた」時には、「惚()れた」と言って貰いたい。


惚れるとは 惚けると同じ ぼんやりよ


by tabigarasu-iso | 2019-05-26 16:02 | 随筆 | Comments(0)

鉄板焼きナポリタン

 ナポリタンは、幼い頃から親しむみのあるメニューですが、それに鉄板焼きが付いたナポリタンは初めての経験でした。それも飲んだ後の締めでしたから、ボリュームと味が不安です。

 注文してから数分、スパゲティにしては細めのナポリタンが熱い鉄板に載って登場しました。その分量も、仕上げにしては問題ありません。地元の方の食べ振りを見てから、箸を着けました。

 そう、名古屋のナポリタンにはフォークが出て来ません。この店だけのことかもしれませんが、箸でナポリタンを頂くのは初めてのことです。その味、ナポリタンながらソウメンのようでした。

 素直にコメントすれば、地元の方は反論しません。

「そうです。ソウメンですから」

 ソウメンに絡んだケチャップ、それなりに美味しく頂きました。


頭頂に 照りつく日差し 夏ですね



by tabigarasu-iso | 2019-05-25 15:26 | 随筆 | Comments(0)

ヤモリ登場

 今年も、我家にヤモリが登場してくれました。生物の多様性を願う視点から、大変嬉しく感激しています。

 そのヤモリ、出現場所が例年とは異なっていました。相方の話では、エアコンの上の壁に貼り付いていたとのこと。初めは黒い染みかと思っていた相方、その染みが動き出したところで気が付いたようです。

 相方の傍には、ヤモリを好物とする虎猫が段ボール箱の中で眠っていました。従い、彼に気付かれたならヤモリの生涯が終わりになります。

だが、室内に潜り込んだヤモリの扱いを相談した相手が悪かった。

「潜り込んで来たのだから、やがて出て行くよ」

「それまで待つの」

「そうさ、ヤモリだから安心して良いよ」


窓ガラス 昆虫狙う ヤモリあり

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by tabigarasu-iso | 2019-05-24 13:30 | 随筆 | Comments(0)

スマート審査

 若くして組織から独立し、個人でコンサルや審査を行う若い方と進める環境ISOの審査は、これまでチームを組んだ方とは一風変わったスマートなものでした。

 まずは、審査計画書からして無駄がありません。長々説明する箇所は添付資料にまとめ、審査の概要が一目で判るように編集されていました。多くの審査員は、審査機関から提供される様式に従い、判り難いとは思いながらも、その様式から外れる審査計画書は作りません。

審査を受ける側から見たなら、実に切れ味の良い審査計画書であったことでしょう。また、審査の進捗管理には融通を聞かせ、現場の作業に遅れを出さないよう、適時の切り上げは心地良いものでした。

その方は、昔々、セミナー講師として世話になった方です。定年退職してから審査機関に所属する審査員とは、審査に対する意気込みが違いました。このような審査、以降はスマート審査と呼ぶことにしましょう。


名古屋にて 味噌串カツを 食べる初夏

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by tabigarasu-iso | 2019-05-23 07:05 | 随筆 | Comments(0)

脱水症

 辞書によれば、人体のおよそ60%は水分だそうです。その1%でも不足すると、脱水症で具合が悪くなると言うことですから、水分が少しでも不足する前から水分を補給しなければなりません。

 このこと、頭では承知していましたが、汗を掻いた後は冷えた麦酒で十分として、水分補給することなく生き延びて来ました。が、どうやら大きな勘違いであったようです。

或る朝、起き上がると天井が回ります。生まれて初めての眩暈ですから、これで終いかと諦めて目を瞑って再び開ける。横になり安静にしていれば、眩暈も治まります。

血圧計で測れば、これまでにない高い数値でした。その原因、水不足ではないかと言い出したのは娘です。水不足の血液は流れにくくなり、それを無理に押し流そうとすれば血圧が上がるのは当然のことでしょう。

さっそく、身体に浸透し易いイオン水を飲めば、体内に沁み込んで行くのが見えるようです。血液中の水分が増え、血液が流れ易くなったのでしょう、血圧は元の値に戻りました。

水分補給は、同じ液体でも麦酒ではいけません。却って脱水症状を進めるようですから、汗を掻いた後は水と塩分も含むものを飲むのが良いようです。

それにしても、目が回ると言う症状は、地獄の中を覗くようで厭なもの。眩暈を何度も経験されている方の気持が良く分かりました。


バラの花 脱水症に ならないで

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by tabigarasu-iso | 2019-05-22 07:20 | 随筆 | Comments(0)

思考の多様性

 いずれ、人口減少に伴う日本の市場は厭でも縮小して行く。また、消費者のニーズは多様化している。従い、旧態依然とした商品やサービスの売り方では商売が成り立たない。

 人口の増加している国まで商売を拡大し、かつての日本と同じ様に大量生産すれば成功するかと言えば、スマートフォンで自分の好みのものを探して購入する消費者のニーズとは掛け離れる。

こうした消費者ニーズの変化に対応して商売を継続するには、どんな商品やサービスを提供するのか決定するプロセスにおいて、新入社員の意見にも真摯に耳を傾ける経営層でなくてはならない。

 かようなことを、令和の時代に挑む30人の一人、森岡毅氏は「思考の多様性」を語っている。脱水症から蘇りつつある脳は、令和に挑む森岡氏のキーワードに惹かれたようだ。


コンビニの くじ引き当る ああ嬉しい

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by tabigarasu-iso | 2019-05-21 07:35 | 随筆 | Comments(0)

 環境ISOの要求事項の中に経営責任者の役割があります。従い、審査員は経営責任者の方にその役割を理解し実行しているか検証しなければなりません。

しかしながら、審査すると言う上から目線で臨んでは相手に失礼になります。審査機関に依頼されて審査を行う立場の者が、組織の経営責任者を審査する場合、経営責任者に対する規格の要求事項を頭に置きながら、そのまま質問してはいけません。

「どんな内外の課題を決定していますか?」

「それは何のことでしょう」

 こうした規格要求事項をそのまま質問しては、経営責任者の方は余りにも稚拙な質問に呆れることでしょう。

 それより、審査を利用して頂く御礼から始め、経営の状況を伺う中で、規格要求事項を満たしているか、妥当性の度合いを確認する大人の審査が必要です。

「今回も弊社の審査を御利用くださり有難うございます。ところで、米中の貿易摩擦が過熱していますが、経営への影響は如何でしょう」

「困った状況です。弊社にも少なからず影響が出始めていますから、成り行きに注目しながら、海外での生産体制を見直さなければなりません」

「さようですか。そうした課題、環境ISOでも取り上げていらっしゃる」

「勿論です。重要な課題として経営会議で取り上げ、材料や燃料の値上げを環境ISOの課題に決めて、営業部門で目標展開していますから、審査で進捗を確認してください」

 

 こうした大人の審査が求められる中、審査リーダーの横で黙って聞いていた審査メンバーに質問が回りました。

「何か質問がありますか」

「はい。それでは、壁に掲げてある歩きスマホを禁止するポスターの意味を教えて貰えますか」

環境ISOの要求事項とは関係のない安全ポスターの質問ですが、その中に経営責任者のサインがあり、他にも複数のサインを見付け、どう答えてくださるのか、何を狙っているのか確認する質問です。

「責任者の自分がサインをすれば、意図を汲んだ人はサインしてくれるでしょう」

「なるほど。リーダーの意図を汲ませることが狙いですね」

「その通りです」

「ありがとうございました。質問は以上です」

 こうして、経営責任者の審査は笑顔の中で終わりました。


水ぬるみ 群れるメダカも 高齢化

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by tabigarasu-iso | 2019-05-20 07:39 | ISOマネジメント | Comments(0)