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白髪の旅ガラス

一万歩の審査

 初日7000歩、二日目8000歩、三日目9000歩、このまま行けば四日目10000歩が予測される審査もありますから、それに対応出来る体力が審査員には必要になります。


 審査員の多くは、企業を定年退職した方が大半。重い鞄を抱えて9000歩も歩くのは容易なことではありません。日頃から、身体を鍛えている方なら問題のない歩数でしょうが。


一日5000歩の目標も危うい自分には、大丈夫と顔では笑いながら、内心はかなり厳しい。辿り着いた審査先では、乱れた息を整える休憩時間はなく、疲れた顔は見せずに審査を始めれば、それと知った相手の方が言いました。


「どうぞ、ゆっくり進めてください」

「お気遣いありがとうございます」

 そう言いながら資料を机上に置くと、相手の方は温かいお茶を運んでくれます。

「折角ですから、冷めない内に頂きます」

 こうして、おもてなしの心に触れた審査員は、それに見合う審査を展開しました。


 審査前 歩き過ぎては いけません

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by tabigarasu-iso | 2018-11-30 10:00 | 随筆 | Comments(0)

45分の審査

 初めて訪問する組織の部門審査の時間が45分の場合、何を確認したら有効な審査になるでしょう。まず、業務内容と課題の確認、課題に関するリスク及び機会の確認で10分は必要になります。


次いで、重点管理項目の確認、法規制の確認、目標の確認で20分、その進捗確認で10分、内部監査結果の確認で5分で終い。かように忙しくすれば、審査を受ける側が疲れますから、一部門で全てを終わらせようとしてはいけません。


Aの部門では重点管理項目の確認で終え、Bの部門では目標とその進捗を中心に確認し、Cの部門では内部監査の結果と経営者のマネジメントレビューへの対応を中心に確認します。


こうすれば、一部門でPDCAサイクルの確認は完結しませんが、45分の審査時間でも組織のシステムの良い点や改善点の一部を確認することは可能になるでしょう。ただ、現場を見る、社員にインタビューする等、システムの浸透具合の確認は出来ません。


大阪の 城まで行って 石を見る

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by tabigarasu-iso | 2018-11-29 07:30 | ISOマネジメント | Comments(0)

司法取引

「正直に話せば、あなたの罪は許してあげよう」

「本当ですか」

「あなたには、こちらの提案を疑う資格はない筈だが」

「ごもっとも」


 こんな話があったか否かは分かりませんが、犯罪行為の仲間から情報を引き出す見返りに、証言者の罪を軽くする司法取引が行われたようです。主犯を逮捕し法定の場に引き出す手法として、今後は増加することでしょう。


 似たような手法を使い、環境ISOの審査を行ったなら、どんな審査が行われることやら。

「法規制の要求事項から外れる案件を教えてくれたら、あなたの責任は問いません」

「そんなことをしたら、あなたが責任を問わなくても、私は会社を辞めなくてはなりません」

「と言うことは、それほど深刻な法規制の違反があると言うことでしょうか」

「・・・」


 法規制の違反を確認した審査員は、社長に問いました。

「順守の体制、維持されていますか」

「ええ、管理責任者の報告では、全ての法規制を守る体制が維持されています」

「では、水銀を含む製品の廃棄処理に関し、委託契約書を御覧になりましたか」

「いいえ」

「現場で確認しましたが、許可のない業者に処理を依頼しているとのことでした」

「そんな話を」

「ええ。大変正直な方ですから、誉めて頂きたい」

「勿論です」


 知らぬ間の 解任劇は 良くあるね

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by tabigarasu-iso | 2018-11-28 06:56 | 小説 | Comments(0)

炬燵の上で丸くなる猫

 童謡では、♪猫は炬燵で丸くなる♪と唄いますが、我が家の猫は炬燵の上で丸くなります。

 炬燵板が猫に程よく暖まり、炬燵の中より換気も良くて、両脚を伸ばせることから、具合が頗る宜しいのではないでしょうか。

 その真意、両脚を真っ直ぐに伸ばして寛ぐ猫に訊いてみました。

「どうして炬燵の上なの」

「見てのとおりさ」

「両脚を伸ばすなら、炬燵の中でも良いじゃない」

「ちがうよ」

 推理が外れて考え直しです。

「もしかしたら、両脚を伸ばした姿、見せたいの」

「正解」

 このところ、主役を赤子に奪われた猫は、自己アピールの方法を考えたのでしょう。


その炬燵 猫が伸びれば 脚は落ち



by tabigarasu-iso | 2018-11-27 06:24 | 随筆 | Comments(0)

咳合戦

 いやはや、戦に参加する前から降参しました。移動途中の車内、あちらこちらで咳き込む人ばかりです。どの菌が強いのか判りませんが。まともに吸い込んだら、とてもではありませんが、勝てそうもありません。


 そこで取り出したのがマスク、飛散する菌を防いでくれる機能はありませんが、当方が先方の咳に迷惑している意思表示になります。その効果は、隣の人がマスクを掛けたことから分かりました。


 それにしても、初めからマスクを掛けるのがマナーではありませんか。他人様を風邪に巻き込む権利など、あなたに与えた覚えはないのです。そう言えれば良いのですが、相手は一人や二人ではありません。


 隣だけでなく、斜め前も後も咳込んでいますから、こちらが風邪の菌を遮断するしかないのです。さもなければ、個室に潜り込み、下車する駅まで車内に戻らない策もありますが、それはそれでより迷惑なことでしょう。


こうなれば どちらが強い 菌比べ


by tabigarasu-iso | 2018-11-26 07:24 | 随筆 | Comments(0)

 道理の通じない子に向かい、泣くなと言っても無駄なことです。泣く理由を考えてみれば、腹が空いたのか、眠りたいのか、起きていたいのか、遊びたいのか、ただ泣きたいのか、色々な理由があるでしょう。


 眠りたいのに、泣き過ぎて眠れない場合が良くあります。その場合、気分転換をしてあげましょう。卵を抱えるよう、そっと両手で抱え、ゆっくり左右に揺らしながら、尻の下に置いた手で軽く背中を三拍子で叩いてあげれば、やがて泣き止み目を閉じる。


 道理を承知で外す経営者にも困ったものです。組織のトップですから、誰も彼を止める者が居ない。或いは、自分も道理を外す行為で懐が潤っているものですから、道理を外れたことに目をつむる。


 地頭には勝てないからと言っても、道理を外した罪は変わりません。いつか罪を認めて楽になりたい人も現れ、内部告発に繋がる。地頭の暴走に待ったを掛けた人の勇気に、拍手を送ります。


 得て不得手 得意な技に 皿洗い


by tabigarasu-iso | 2018-11-25 10:54 | 随筆 | Comments(0)

 ゴーンさん、それほどあなたはお金に困っていたのですか。

 自分は、あなたの会社の車を購入したこと後悔しています。

 真面目に働き、ルールに従い税金を収めるのが国民の義務。

 あなたは、日本のルールに従い納税義務を負う筈の経営者。

 そのあなたが所得の半分を隠すとは人間の小さいことです。

 これから車を買う方は、あなたの会社から車など買わない。

 

ESG 忘れたトップの 哀れさよ


by tabigarasu-iso | 2018-11-24 17:46 | 随筆 | Comments(0)

 所沢駅に着き、改札口の手前で南口を探しましたが何処にもありません。こんな時には、知ったかぶりをしないで駅員に聞いてみましょう。

「南口はどこですか」

「南口、ありません」


 さあ、どうしましょうか。ホテルに近い出口は、南口とメモに書いてあります。そこで、ホテルに電話を掛けました。

「すいません。そちらに行くには、どの出口が良いのでしょう」

「西口中央です」


 安心して改札を出て、ホテルマンに言われた通りに行けばホテルの表示が闇に浮かんで見えます。目的地が分かると重い鞄も軽くなり、あっと言うまにホテルに到着しました。


そこで、仕事とは言え道を教えてくれた人に礼を言います。

「先程は助かりました」

「どういたしまして」

「ところで、南口はなくなったようですね」

「ええ、最近のことです。また出来るようですが」

「そうでしたか。それならそうと、駅員の方は教えてくれたら良いのに」

「すいません」

「いえ、あなたが謝ることではありません」


闇の中 灯り頼って 急ぎ足


by tabigarasu-iso | 2018-11-23 16:41 | 随筆 | Comments(0)

満員電車の恐怖

 満員の急行電車に乗ったのは、久し振りのことです。わずか池袋から所沢までのことでしたが、前後左右を人に囲まれたまま動けない時間帯は、恐怖にしか思えません。


 肩まで届く長い髪を振り乱し、ジーパン姿の頃に乗ったことのある路線ですが、その頃は各駅停車が大半で急行など少なかったように思います。それでも朝晩の混雑は物凄く、満員電車は当たり前でしたが恐怖など感じません。


あれから五十年、腹は太く、髪は白く薄く、背中は丸く、上半身の重さを支え切れない足腰は震え、重い鞄を下げた手は痺れ、吊革に掛けた手も転倒防止の役割を担い切れなくなりそうです。


これを満員電車の恐怖と言わず、何と言いましょう。もう少し遠い所なら特急に乗り、それより遠い所なら新幹線に乗って、指定の席から車窓を楽しむところですが、わずか23分では我慢するしかないようです。


見渡せば 車内若者 爺一人


by tabigarasu-iso | 2018-11-21 21:11 | 随筆 | Comments(0)

紙おむつのリサイクル

 高齢化が進み、使用済み大人用おむつの排出量は増加するばかりです。いずれ、自分もおむつを排出する仲間入りするかも知れませんので、排出した後の処理で世間に迷惑を掛けないようにしなければなりません。


 現在、排出されたおむつの大半は自治体が回収して、一般ごみとして焼却処分されているようですから、大気に二酸化炭素として放出されています。このままでは、地球の温暖化を招く一因であり、それを避けたい大人は、安心しておむつを利用出来ません。


 良くしたもので、おむつから固形燃料を作る技術やパルプを取り出して建築資材に再利用する技術はあるようですから、これを国が政策として後押しする報道がなされています。


 おむつの固形燃料化は、焼却処分するより資源の活用として有効ですが、燃やされる点では同じですから、燃やさない再利用が望ましい。おむつも排泄物も有機物ですから、動物の糞尿処理技術を転用し有効活用できないものでしょうか。


自分の排出物が世の中の役に立つようになれば、安心しておむつを利用できます。化学肥料のない時代には、糞尿を金肥と呼び肥料として利用していましたから、おむつから金肥が出来る日を待ちましょう。


食べて出す 出した金肥で また育つ


by tabigarasu-iso | 2018-11-19 15:34 | 随筆 | Comments(0)