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白髪の旅ガラス

<   2018年 07月 ( 30 )   > この月の画像一覧

 鑑賞用に相方が鉢に植えたケヤキの周囲には、昨日のものとは思えない著しく成長したキノコが白い傘を広げていました。これは三度目のことですから、食べられるキノコであれば、人類はキノコで飢えから救われるかも知れません。


 ところで、21世紀になって顕著になった気候の温暖化は、18世紀半に始まった産業革命により石炭が大量に燃やされるようになり、以降、大気中に大量の二酸化炭素が放出され続けた結果です。


森林や海水などは、大気中に放出された二酸化炭素を吸収して固定してくれますが、増え続ける人の食料を確保する為に森林が農耕地に変わり、二酸化炭素を固定してくれる力強い味方が減りました。


急激な人口増が森林減少に拍車を掛けていますから、森林を守りながら食料の確保することが出来れば理想です。今、目の前にあるキノコは食べられませんが、保全した森林で著しく成長する食用可能なパンに似たキノコはないものでしょうか。


急激に 拡大する藻よ 美味そうな

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by tabigarasu-iso | 2018-07-31 15:15 | 随筆 | Comments(0)

 繰り返し聴くのは、想い出の沁み込んだ懐かしいメロディーばかりです。新しい曲に興味を失くした訳ではありませんが、積み上げた過去に関連する音楽を聴きながら心静めて、難解な資料に目を通します。


 難解な資料と言っても、読めないものではありません。読むことは簡単に出来ても、心に入ったものでないものは直に分かります。駄目出しだけなら簡単ですが、上の空の訳を探らなければなりません。


 どうして何処にでもあるような虚しい環境方針を掲げて平然としているのか、それを前回の審査員は何故指摘しなかったのだろうか、環境目標にしても然りで、組織存続の目的に沿わないでないか。


 これらの原因を探る時、流れるのは雑音を消す懐かしメロディーに限ります。疲れた脳に安らぎを与えながら、挫けそうな心も支えてくれる。結果、経営者の審査で本音を確認した上で、環境方針の不備を正す心が決まるのです。


何よりも 心に届く 歌が良い

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by tabigarasu-iso | 2018-07-30 15:00 | 随筆 | Comments(0)

逆走の嵐

 豪雨とて 我儘だけの 所為じゃない

 逆走の 嵐も知らぬ 我が行方

 嵐去り 見上げる空に 入道が

 出番待つ 油の蝉は 寿命尽き

 再来の 猛暑に呆れ 猫ふて寝

 

 BGM 効果現れ 赤子寝る

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by tabigarasu-iso | 2018-07-29 17:17 | 俳句 | Comments(0)

これまでと違う審査

 ある会社の環境ISO審査の終了会議まで、数分の待ち時間のことでした。

「あなたは、本当に〇〇審査機関の審査員ですか」

「ええ、それは事実です。何か御不満でも」

「いいえ、これまでの審査員と全く違った審査でしたから」

「それは、どう解釈したら宜しい」

「顔を見てください」


 審査員は、これまでの審査との継続性を考える必要性はありますが、審査の進め方に関しては大枠を外れない限り、審査員の個性を発揮しても何ら問題はありません。


むしろ、多様性が尊重される時代ですから、これまでの審査員とは違って当たり前のことです。ただ、違い方が審査を受ける側に取って有効でなければなりませんが。


 終了会議を終えて、事務局の方に確認しました。

「これまでの審査員と違う評価を頂きましたが、有効な審査でしたか、それとも」

「生真面目な方ですから、有効でなければ発言しません。事務局としても同じこと、次回もお願いしたい」


冷房に 腹冷やされて 声嗄れる

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by tabigarasu-iso | 2018-07-28 14:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

経営者の審査 Ⅲ

 環境ISO審査では、経営者に対する要求事項が守られているか否か検証します。中でも重要な要求事項は、事業の流れと環境ISOの要求事項の統合ですが、これまでに無かった要求事項だけに、対応が十分でない部門に対して経営者の方がどのような指示を出しているか、審査員は検証しなければなりません。


 その指示が経営者から出され、指示された部門が対応していればシステムの継続的な改善が期待できますので、事前に入手した資料から業務目標と環境目標の統合されていない部門に対し、経営者に質問してみましょう。


「社長、○○部の環境目標は紙の削減とありますが、本業の目標として適切でしょうか」

「いや、違います」

「では、マネジメントレビューで軌道修正の指示を出されていますか」

「うむ」

「今回の審査で改善の機会としますが」

「そうして下されば有難い」


 こうして、経営者の審査を1時間余り続け、仕上げに審査機関に対する要望を伺いました。

「そうですね。あなたのような審査員を派遣して欲しい」

「有難い話ですが、何と報告したら良いやら」


笑声 溢れる審査 蝉も鳴き

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by tabigarasu-iso | 2018-07-27 12:30 | ISOマネジメント | Comments(0)

長野で入道雲を見上げ

 長野駅で新幹線を降り、特急しなの20号に乗り換えれば松本駅まで52分余り、そこから宿泊予定のホテルは徒歩3分と承知している。


乗り換えの必要がなくなるから気持にゆとりが生まれ、車窓を眺めれば見事な入道雲が立ち上っていた。地上が温まり急激な上昇気流で産まれる入道雲は、本格的な夏の到来を告げる。


子供達は夏休みに入り、クワガタやカブトムシが暮らす緑豊かな山中で遊びの予定に心浮かれ、宿題の山など見て見ない振りを決め込むか、さっさと宿題を片付けてしまうか、何れかであろう。


遥か彼方の入道雲の下には、自分の生まれ故郷がある。キャベツやトウモロコシの収穫に忙しい村人は、夏休みに入った子供達の手を借りていることだろうか。それとも、暇そうに居眠りばかりしている猫の手を借りているかも知れない。


冷房の 効いた車内で うたた寝す

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by tabigarasu-iso | 2018-07-26 06:47 | 随筆 | Comments(0)

御嶽海初優勝のお陰で

 名所名産を承知でも、立ち寄り食する趣味を持ち合わせない旅ガラスでしたが、たまには気分を変えて明るいうちに現地入りして立ち寄ったのは、松本駅から徒歩数分の「そば切りみよ田」です。


これまで何度も審査やコンサルで松本を訪れながら、仲間と打ち合わせ後に入った店は、相手の懐と時間を気にしながら選ぶホテル近くの店ばかり。そばで有名な店など、誰も行こうとは言いません。


今回の審査は一人ですから、これまで果たせなかった夢を叶える時です。既に訪問したことのある娘に場所を調べて貰い、ホテルに荷物を置いて直に向かえば、立派なビルの一階に「そば切りみよ田」はありました。


 三種の汁の「巴セイロ」は珍しく、あっと言う間に平らげて、「ざるそば」を追加注文して漸く満腹です。細い麺ながら腰があり、そばの香がよろしい。


 会計は1700円でしたが、御嶽海の初優勝を祝い三割引で1190円です。味と値段それに店員の愛想と三拍子が揃い、もう一度お邪魔したいもの。


御嶽海 優勝祝い そば値引き

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by tabigarasu-iso | 2018-07-25 06:54 | 随筆 | Comments(0)

 窓ガラスの向こう側には、五年振りに姿を現したヤモリが動き回り、窓ガラスの内側には、五年前まで野良で暮らしていた猫が座り、ガラス越しにヤモリを狙っています。


 猫は、ヤモリの動きに合わせて手を当てるものの、ガラス越しのヤモリに触れることは出来ません。目の前に見えていながら、振れることの出来ない相手は、かつてテレビで観た猫の映像くらいです。


 その時は仲間の姿でしたが、今回の相手は食べられるヤモリですから、簡単に諦めることは出来ません。何しろ、五年前の今頃のことでしたか、ヤモリを腹に入れたのは自分です。


「諦めなさい」

 後方から、ヤモリを諦めない猫に主が言いました。それでも、ガラス窓から離れようとしない猫の背に、主が魅惑的な条件を出します。

「チュルチュルの方が美味いぞ」


照明に 群がる虫を ヤモリ喰い 

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by tabigarasu-iso | 2018-07-24 07:48 | 随筆 | Comments(0)

内部監査で自浄作用を

 環境ISOの仕組みを改善する機会は、日常の監視、内部監査、マネジメントレビュー、それと外部審査にあります。


 本業の目標と環境の目標を統合している組織では、本業の目標が達成出来なければ組織の存続に関わりますから、日常の監視や経営者によるマネジメントレビューに力点を置きますが、内部監査は十分とは言えません。


 その理由は、自部署の目標を達成する必要性と策は承知していても、他所の部署の目標達成の策の良否まで、内部監査員が踏み込む時間が確保されていないからでしょう。


 内部監査員に必要な知識は、環境ISO規格要求事項と自社で定めたルールそれに監査する相手の目標や達成度に関する情報と多岐に亘り、これらを把握する時間が業務の一部として確保されなければなりません。


 ところが、内部監査を本来の業務とする人は少なく、大半の方が兼務ですから、内部監査も業務の一部と見做して時間を確保し、内部監査の結果も業績評価に組み込むことが必要です。さもなければ、業務目標と環境目標の統合は出来ても、その進捗を他部署で検証する内部監査の自浄作用は機能しません。


ドクダミの 茂る草むら カマキリが

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by tabigarasu-iso | 2018-07-23 09:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

音も漏れています

 新幹線の車中もスマートフォンと戯れる人が多く、自分はノート型パソコンを膝の上に置いてキーボードに並んだ文字探しゲームに興じること三時間余り。


何処からか、ピアノを弾く音が漏れ聞こえて来ました。源を探れば、隣に座っている女性のスマートフォンからだと直に分かります。何しろ、隣の女性は先程まで譜面を睨んでいましたから。


良く見れば、イヤホンをしています。漏れる筈のない音ですから、本人は漏れていることに気付いていません。いよいよボリュームが上がり、ピアノはクライマックスの演奏になりました。


音源を突き止めた自分は、イヤホンをした女性が見えるよう、耳を指差して小さな声で言いました。

「音が漏れています」


イヤホンで まさか漏れ音 知らん顔

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by tabigarasu-iso | 2018-07-22 08:52 | 随筆 | Comments(0)