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白髪の旅ガラス

<   2018年 06月 ( 28 )   > この月の画像一覧

審査員には向かない人

 審査員の力量は、審査を受ける側で評価する場合と審査仲間が評価する場合とがあります。また、審査チームのメンバーでありながら、リーダーの専門性を評価することもありました。


 中でも大切なのは、審査先で受ける力量の評価ではないでしょうか。ある組織の審査では、審査機関の審査部長を務める審査員が登場しました。並の審査員ではありませんから、大いに期待して審査現場で耳を傾けます。


 ところが、初めの挨拶から期待は裏切られることになりました。

「正直、審査経験は一年少し、何を質問したら良いのか戸惑っています」

 言われてみれば、審査部長は組織内の役職であり、審査経験が豊富とは限りません。


 そこで、初心者ながら純粋な審査員の力量に期待することにしました。が、余りにも純粋が過ぎて、質問項目が少なく、直ぐに質問は終わります。それでも、ぐずぐずしている間に時は過ぎ、審査時間を守れない。かような方は、審査部長の役職に徹底して貰いましょう。


ハゼの巣に 幼き命 揺れて見え

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by tabigarasu-iso | 2018-06-30 12:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

田植え限定の御馳走

 その昔、田植えの時期になると、学校は休校になりました。中学生は勿論のこと、小学生も田植えを手伝うことから、学校は全面的に協力したのです。


 今では考えられない休校でしたが、休みを貰った小学生の活躍は、それこそ大人顔負けでした。大きな農耕馬の鼻先を取り、間違った方向に進まないよう、馬の進路を決めるのです。


 その馬が曳くのは、田圃の泥を掻き均す木製の大きな櫛でした。櫛の上部を大人が握り、土の塊を水の中に崩す重要な役割です。土が固まったままでは、苗を植えることが出来ません。


水を張った田の中を馬に追われて歩くのは、全身が泥だらけになるだけでなく、大変疲れる役目でした。それでも大人に偉いと誉められたら、疲れるなんて言えなかったものです。


その疲れを癒してくれるのは、田圃の傍で皆が揃って食べるいつもより遥かに豪華な昼飯でした。中でも記憶に残るのは、身欠きニシンの昆布巻。今では何時でもコンビニに置いてありますが、当時は田植え限定の御馳走でした。


昼飯を 写真に収める 田植えあり


by tabigarasu-iso | 2018-06-29 09:30 | 随筆 | Comments(0)

 審査チームリーダーから、メンバーが出した審査レポートの返信としてコメントがありました。

「難しい審査も楽しくできました」


 さて、何が難しい審査であったのか、何処が楽しかったのか、思い当たる場面が浮かびません。同じ審査に携わっていても、人により感じ方は様々ですから、自分なりに振り返ってみたいと思います。


 まずは、難しい審査か否か。審査員として指摘する点は明らかでしたから、難しいことはありません。それを難しく考えるのは、かつて見逃した案件を指摘しなければならない立場に陥ったからではないでしょうか。


 にも拘わらず、審査が楽しくできたと思ったのは何故か。苦手とする相手の審査をメンバーに任せて上手く行ったこと、また、懸念していた案件を素直に認めて貰ったこと、これ以外にメンバーは思い付くことはありませんでした。


大手卒 審査に悩む 知識人

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by tabigarasu-iso | 2018-06-28 15:00 | ISOマネジメント | Comments(0)

オケラに訊ねる

 その昔、辛い田植え仕事の中で、疲れを癒してくれるのは、前脚を大きく左右に広げ、コミカルな動きを見せるオケラではなかったでしょうか。


コオロギに似た体形ながら、陸上ではなく土や水の中で暮らしているため、田植えの季節でもないと見掛けることの少ないオケラは、簡単に捕獲することが出来ます。


ところが、捕まえた手の中で押し広げる前脚の力は大変強く、大抵の人が抵抗することも出来ずに手を広げてしまったことでしょう。モグラのように土を掘りながら進み、ミミズや蝉の幼虫などを捕食する生活で前脚が強化されたようです。


そんなオケラに向かい長さに関する質問をすると、オケラが前脚で大きさを示してくれる。その動作が面白く、何度も訊ねたものでした。


オケラさん あなたの丈は どのくらい

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by tabigarasu-iso | 2018-06-27 06:55 | 随筆 | Comments(0)

ヤモリ復活

 白い腹を見せながらガラス窓に貼り付き、灯り求めて集まる小さな蛾を捕食する姿の愛らしく、我が家の裏庭から数年前に姿を消したヤモリは、虎猫の身体に移り住んだと思っていました。


 昨夜、家庭経営責任者から同じガラス窓にヤモリが出現したとの知らせ。同じ個体でないことは確かですが、かつて現れたヤモリの子孫に違いありません。再び繁殖することを願い、電子メールで伝えました。

「決して虎猫には教えないように」

 

 我が家の虎猫は、暇な翁を見付けるのが上手な猫です。猫撫で声を発し、玄関マットの上で、腹を出して撫でてくれるのを待ち、それを終えると縄張り確認に散歩に出ますが、決して裏庭に連れて行ってはいけません。


 その虎猫、腹が減っている訳ではありませんが、小動物を見付けると本能が捕獲せよと命令するのでしょう。身体に似合わない動きで飛び付いて、鋭い牙で咬まれたなら、ヤモリは堪りません。


蛾を狙う ヤモリは猫に 狙われて

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by tabigarasu-iso | 2018-06-26 17:13 | 随筆 | Comments(0)

燕と虎猫

 子育て最中の燕は、巣に近寄るカラスや猫を近くに見掛けると放って置きません。攻撃相手に焦点を合わせて一直線に飛来し、直前で向きを変える燕返しで威嚇します。


 カラスは燕の雛を狙う悪者で攻撃されても当然の相手ですが、体重が6.6㎏になった虎猫は木に登る意欲はあっても、途中でずり落ちてしまう肥満体ですから、雛が攻撃される恐れのない相手と知りながら、取り敢えず近くまで飛来して様子をみたのでしょう。


 電線の上から猫の頭上まで舞い下りたものの、見上げるだけの虎猫に安心して巣の方に向きを変えて行きます。猫が本気で燕を狙うなら、飛行する位置を毎日研究して、木や物陰に隠れ、近寄る燕に空中を舞って捕獲するもの。


 地面に腹の付きそうな虎猫の歩き方を見て、目の効く燕の夫婦は何やら話しています。

「猫かね」

「そうよ。油断してはいけません」

 言われ放題の虎猫は道草を口に入れ、上空は見ないように家の中に戻り、出窓から燕の飛行経路を研究することにしました。


巣を離れ 飛行訓練 する燕


by tabigarasu-iso | 2018-06-25 09:00 | 随筆 | Comments(0)

遠慮しない更新審査

 過去の審査結果を修正したい場合があった時、審査員は「審査の継続性」で悩むことになります。不都合な事実を発見したなら、審査員は素直に指摘すれば良いのですが、審査先の事情を勘案すれば、素直になれない場合も否定出来ません。


それを覆し、同じ審査基準で前の審査で指摘されない案件を次の審査で指摘したなら、どんなに審査員が巧みに説明しようが、指摘された側は「審査の継続性」の観点から不満が残ることでしょう。


そこで、三年毎に迎える更新審査では、改めて審査基準と実態の適合や不適合を検証し直し、これまで指摘出来なかった点も洗い出すことになります。そんな審査の事前の打ち合わせの席で、審査リーダーにメンバーは言いました。


「適用範囲に入っていない本社がマニュアルには登場しますね」

「それはいけませんね」

「環境方針には適用範囲が不明ですから、工場だけでなく本社も含まれると誤解されますね」

「そうですね。確かに」

「今回の審査、何らかの形で先方に伝える必要がありますね」

「何か良い方法は」

「三年前の更新審査の際、審査員の方は気が付かなかったのでしょうか」

「・・・」

 これまで数回、審査リーダーは同じ組織の審査を担当していた方でしたから。


腰痛を 知らぬ猫族 羨ましい

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by tabigarasu-iso | 2018-06-23 10:30 | ISOマネジメント | Comments(0)

最後の講義に胸打たれ

 余命三ヶ月の癌と宣告された映画監督の大林宣彦さんが淡々と三時間余り語り続ける最後の講義の再放送を観て反応しない訳には行かなくなりました。


 静かに語りながら聞く人の心に沁みるのは何故でしょう。何事にも動じない哲学を語る所為かも知れません。声を嗄らして説明しながら居眠りする人の多い講師とは大違いです。


 大林監督は、若者に向かい今は戦前だと語りました。戦後に生まれた若者に対し平和な世の中など何処にもない幻想であり、いつ戦争が起きても不思議ではない戦前だと言い切ります。


 国際標準規格の審査業務に従事していれば呑気なもので、戦前であることなど想像もしていない自分は大林監督の言葉に衝撃を受けました。戦争にならない為に何をしなければならないか、考えながら呟きましょう。


店変えて 不味いと言えぬ 提案者

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by tabigarasu-iso | 2018-06-22 06:09 | 随筆 | Comments(0)

富士の裾野まで

 山麓の緩やかな傾斜地を裾野と言いますが、地名に裾野が付いた場所を訪れたのは初めてのことです。何処にでも裾野はありますが、富士の裾野と言えば、誰でも直に頷くことでしょう。


 電車を四本ほど乗り継ぎ、裾野に到着したのは夕方のことです。天候は生憎の大雨でしたから、雄大な富士の姿を見ることは出来ません。それは、後日の楽しみにしましょう。


 ところで、新幹線の三島駅から東海道本線に移動する距離の長いこと、階段もあって身体の不自由な人には厳しい通路です。乗り換え時間が六分もありましたから間に合いましたが、そうでなければ無理でした。


更に、沼津駅から御殿場線に乗り換えた時のこと、電車の遅れもあって乗り換え時間は一分しかありません。重い鞄を抱えて一番遠いホームまで駆け足したのは、久し振りのことでした。かように、裾野に到着するまで、電車の乗り換えが想い出深いものになりそうです。


 裾野から 見上げる富士は 雲の中


by tabigarasu-iso | 2018-06-21 07:36 | 随筆 | Comments(0)

雨じゃしょうがないな

 外は雨の土打つ音が聞こえ

無理に散歩する必要もなく

さっさと御飯済ませ寝床へ

この雨じゃしょうがないな


食住を 確保され猫 癒し役

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by tabigarasu-iso | 2018-06-20 10:00 | | Comments(0)