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白髪の旅ガラス

個人の祝日

 国民の祝日4月29日「昭和の日」は、少し前まで「みどりの日」でした。その前は、昭和天皇の誕生日でしたから、同じ日が三度も呼称変更されたことになります。


昭和の日があるなら、明治や大正の日は何故ないのでしょう。そんな疑問を持つ方が調べてくれた情報によれば、明治天皇の誕生日は11月3日「文化の日」になっています。


なら、大正天皇の誕生日は8月31日ですが、国民の祝日にはなっていません。祝日を決める法律によるようですが、その法律を決めるのは国会議員であり、国会議員を選ぶのは我々国民ですから、国民が求めない祝日もあるようです。


国民の祝日でなくても個人の祝日なら、全ての人が「誕生の日」を休日にすることが可能でしょう。その日は身体を休め、心も休め、生んでくれた親や先祖に感謝するのです。


新芽吹き 籾撒く人に 休みなく

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by tabigarasu-iso | 2018-04-30 11:53 | 随筆 | Comments(0)

教育的審査

 教育の為に審査を利用する組織もあります。審査員に質問して貰い、システムの理解度を深める目的ですが、答える内容によっては指摘事項にもなる場合もあり得ますから、あくまで教育の一環であることを審査員に説明して置く必要があります。


 そのような要望を受けた審査員は、審査を展開しながら教育も兼ねなければなりません。従い、教育の経験のない審査員は要望に応えることは難しくなります。


そもそも、審査と教育は異なるもので、審査しながら教育するのは二度手間であり、限られた審査時間内で教育もする能力は誰にでも備わっているものではありません。


それが可能な審査員は、審査基準と現実のギャップ検証を素早く行い、ギャップが生まれた原因はどこにあるのか瞬間的に見極めた上で、原因となっている要素を分かり易く教育して行きます。


かような審査員は貴重な存在であり、誰にでも出来ることではありません。教育を兼ねる審査が可能な審査員は、事前に指名するのが良いようです。


花の蜜 探す蜜蜂 撮るカメラ

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by tabigarasu-iso | 2018-04-29 22:48 | ISOマネジメント | Comments(0)

トカゲの尻尾切り

 良く晴れた日の昼下がりのことです。主人を連れて散歩に出た庭の片隅には、何やら蠢く物が居ました。いつもなら、門扉を開けて貰い道路に出る散歩コースを曲げて、私は蠢く物の移動する先に向かいます。


ゆっくり、隣の家との境にあるブロック塀の下方に近付き、そこから先は一気に飛んで獲物を前脚で捕獲したつもりでした。が、そこにあるのは切り落とされた尻尾だけです。


それも俊敏に動くものですから、まさか本体が逃げているとは気が付かず、見上げた主人に教えられて知った時には、本体は1メートル先を逃げていました。


ところが、尻尾を失くしたトカゲの足は遅く、再び宙を舞った私は前脚で簡単に押さえ込み、口に咥えてじっくり味わうでしたが。

「逃がしてあげなさい」


 そう主人に言われ、それほど腹が減っていない私は、トカゲの本体を口から解放してあげたものの、枯葉の下に潜り込んだトカゲが気になり、動き出すまで草の上で気長に待つことにします。


痺れを切らしたのは、私の首に掛けた紐を握る主人の方でした。

「もう諦めなさい」

 そう言われても諦めるつもりのない私を、主人は無理に引いて家に入れたのです。


 カナヘビの 落した尻尾 無我夢中

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by tabigarasu-iso | 2018-04-28 16:20 | 随筆 | Comments(0)

友引の南北会談

 友引は、相引で勝負のない日とあります。この日を選び、南北朝鮮のトップ会談が行われ、その様子がテレビ放送されました。南北は休戦中ですから、会談結果には世界中の人が注目しています。


 専門家の話によれば、北の非核化とそれに伴う条件交渉がヤマと言われ、また、過去の経験から約束事項の不履行も想定され、交渉結果と実行状況の進捗は見逃せません。


我が国としては、非核化はもとより拉致されている同胞の解放を求め、その実現に向けた交渉を期待します。自分の娘が拉致され、自力では取り戻せない家族の方の心労を思えば、何ともやり切れません。


テレビ放送では、北のトップは自分の思いを自分の言葉で語り、南のトップの言葉にそれがないのは妙な感じを受けました。当り障りのない言葉は、相手を感動させることが出来ず、交渉力としては弱いものです。


自由に思いを語れない南のトップに対し、これまで抱いていた北のトップの印象を重ねてしまいましたが、休戦中の南を守る為に駐留している米国からの強い要望がそうさせているのでしょう。


まだ炬燵 仕舞えぬ陽気 猫も鳴き

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by tabigarasu-iso | 2018-04-27 15:00 | 随筆 | Comments(0)

岩槻の食堂探し

 夕方から降り出した雨は夕飯時になっても止まず、勢いを増すばかりです。乾いた庭や伸び盛りの農作物には、恵みの雨になりました。


ホテルで打合せを済ませ、食堂を探す翁の背広には、強くなった雨が容赦なく当り、革靴の中にも雨が沁みて来そうです。一刻も早く屋内に入らなければ、身体は冷えて明日の仕事に影響が出るかも知れません。


ホテルの受付で貰った食事処のパンフレットを頼りに探したものの、開いている店は飲み屋ばかりです。このままでは、腹を空かせた濡れガラスの姿は哀れに映るでしょう。


「飲み屋でも我慢しましょう」

 自分は酒が嫌いではありません。どちらかと言えば好きな方です。飲み屋ですからビールを一杯だけ頼み、あとは腹の足しになる品ばかり。いつもなら食べないヤキソバやレタス炒飯でしたが、後悔しないレベルのものでした。


繁華街 食堂暖簾 絶滅し


by tabigarasu-iso | 2018-04-26 18:00 | 随筆 | Comments(0)

移行審査の責任

 環境ISO規格は、2004年版から2015年版に改訂され、移行審査の期限も迫っています。2015年版は2004年版に比べ大きな改訂はなかったものの、新たに対応しなければならない要求があり、移行審査では必ずその点を検証しなければなりません。


 ところが、移行審査時に新たな対応が必要な項目の検証が十分でないケースが見受けられます。それは、審査側の責任ですから、反省を込めて、どんな事例か紹介しましょう。


事例① 規格6.1.1一般(リスク及び機会の決定)の要求事項は、4.1内外の課題、4.2利害関係者との約束、6.1.2環境側面、6.1.3順守義務に関するリスク及び機会を決定する要求に対し、4.26.1.3に関するリスク及び機会の決定がなされていない組織に対し、移行審査の審査員は検出課題にしていません。


 事例② 規格8.1運用の計画及び管理の要求事項は、6.1及び6.2で特定した取組みを実施するプロセスの要求に対し、6.16.1.2環境側面のみの説明に終始する組織に対し、移行審査の審査員は、6.1.1リスク及び機会、6.1.3順守義務、6.2環境目標の取組みを実施するプロセスの不備の検出課題がありません。


これらの原因は、審査員の力量不足、20年間近く継続した環境ISOの仕組みを変える難しさを理解し過ぎた審査員の人の良さ、徐々に仕組みを改善すれば良しとする審査員の太っ腹ではないかと推測します。


春嵐 現場審査の 服濡らし



by tabigarasu-iso | 2018-04-25 20:20 | ISOマネジメント | Comments(0)

本当のことを言うと

 その方は、長々と説明した後で必ず言いました。

「本当のことを言うと」

これまでの説明は嘘であったと自ら否定するつもりは毛頭なく、内容を掘り下げる意味で使用しているのです。


その方とは酒を飲む機会が多く、飲めば「本当のことを言うと」が何度も登場しますから、何が本当なのか分かりません。

「何が本当のことですか」

 時々確認しなければ、話の方向が不明になります。


公文書の改ざん事件で問われた方は、国会で本当のことを一度も言うことがありません。

「本当のことを言うと」

どんなにか、そう言いたかったことでしょう。


女性記者に対する発言がセクハラと言われ、その現場で収録された音声が流れて窮地に陥った方は裁判で争うそうですが、果たして「本当のことを言うと」はあるでしょうか。


本当のことを言った方が身の潔白を証明できる人、本当のことを言わない方が自分の為には良い人、意味もなく口癖で本当のことを言う人、いずれも他人に迷惑を掛けることのないようにして貰いたいものですね。


藤の花 連休前に 店仕舞い


by tabigarasu-iso | 2018-04-24 14:00 | 随筆 | Comments(0)

小さな桃の実

 桜の花に負けじと咲いた桃の花

強風に仲間奪われても諦めない

花の跡に現れた豆粒大の青い実

間引きしなければならない悩み

どうか鳥よ摘果の役目果たして

 大きな桃の実なれば君にあげる


 メールにて 仲間の訃報 合掌す



by tabigarasu-iso | 2018-04-23 22:00 | | Comments(0)

フライパン保護シール

 安くて長持ちする筈のフライパンは、購入して直に焦げ付くようになりました。やはり、少々値が張っても、焦げ付かないフライパンが欲しいと願っていましたが、使える間は勿体ない。


たまたま別件で訪れたデパートの特設会場には、こちらの気持を見透かしたかのようにフライパンが並んでいます。デザインの良い物は値段も高く、躊躇っていると近寄る店員の方に今なら半値の買い得と言われ、これも縁と購入しました。


帰宅して重厚なフライパンを取り出した妻に聞かれます。

「フライパン保護シールって何かしら」

 フライパンの何処に保護シールを貼ると言うのでしょう。火の上に掛ける代物ですから、保護シールとは妙な文言です。


 妻が手にした資料を良く見れば、購入者が返信時の葉書に貼る「プライバシー保護シール」の意味でした。可笑しいやら、馬鹿馬鹿しいやら。


プライバシー フライパンとは 読めません

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by tabigarasu-iso | 2018-04-22 17:30 | 随筆 | Comments(0)

小さな町の巨大な新庁舎

 かつては、住宅街に埋もれた古臭い二階建ての庁舎であった。市役所であるから市民サービスが充実していれば良く、財政面からも新庁舎の建設には反対の声が多かった。


 今でも財政問題は同じだが、これまでのものとは比べ物にならない立派な庁舎が大きな借金で完成した。中には、喫茶店や飲食店も入る予定だと聞いた。近場の飲食店は軒並み寂れているから、果たして市民サービスになるのか心配だ。


 そもそも、市役所に行くのは住民票とか印鑑証明を貰う急ぎの時であり、喫茶店に立ち寄り寛ぐことなど、自分は考えていなかった。アイデアは面白いが、市役所の位置は駅から離れ、買い物の出来る店からも離れ、不便な場所であった。


それは、新庁舎に建て替えられても変わらないことだった。街の活性化を図るアイデアが必要だが、新庁舎に資金を注ぎ込み過ぎた。今更、小さな庁舎で大きな市民サービスを考えたところで遅かった。


サボテンの 復活告げる 新芽吹き

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by tabigarasu-iso | 2018-04-21 10:30 | 随筆 | Comments(0)