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白髪の旅ガラス

カテゴリ:俳句( 3 )

逆走の嵐

 豪雨とて 我儘だけの 所為じゃない

 逆走の 嵐も知らぬ 我が行方

 嵐去り 見上げる空に 入道が

 出番待つ 油の蝉は 寿命尽き

 再来の 猛暑に呆れ 猫ふて寝

 

 BGM 効果現れ 赤子寝る

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by tabigarasu-iso | 2018-07-29 17:17 | 俳句 | Comments(0)

早くもセーター

 雨降りに 身体の芯も 冷え込んで
 箪笥から セーター抜いて 着てみれば
 背中から 胴回りまで 温まり  
 鼻水の たちまちにして 流れ止む
 元気出し 迎え車は 腕捲る

 
 木漏れ日に 昨日の寒は 退散か
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by tabigarasu-iso | 2015-09-26 11:18 | 俳句 | Comments(0)

いなか寺

 檀家を数多く持つ大きな寺は、潤沢な資金があるから寺構えも立派で、象徴的な大きな鐘もある。昔は、その鐘を鳴らして時を知らせていたようだ。何しろ貧しい田舎で育ち、寺はあっても鐘の音を聞いたことがないから、そう言うしかない。

 ところで、柿の実が色付く季節になると、『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』の俳句を想い浮かべる人が大勢居ることであろう。正岡子規の作品だが、その時の情景がそのまま誰の心にも映るところが素晴らしい。

 しかしながら、柿をスーパーで買い求め、寺などない新興の住宅街にある家の中で食べる人には、寺の鐘と柿を結び付けることは難しい時代になったと言えるだろう。

 それを承知で一句詠めば、『柿落ちて 鐘も鳴らない いなか寺』。現状をそのまま伝える旅ガラスの一句に対し、天上の正岡子規は呆れるか、それとも微笑んでくれることであろうか。

 鳥の柿 残して置けよと 猿に言い
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by tabigarasu-iso | 2011-10-08 10:25 | 俳句 | Comments(0)