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白髪の旅ガラス

2019年 08月 16日 ( 1 )

線香花火

 大空高く打ち上げて大輪を咲かせる花火は、見て、聞いて、身体を揺らせて楽しむものですが、誰でも何処でも簡単に打ち上げる訳には行きません。

 その点、線香花火は値段が安く、誰でも何処でも、可憐な火花が手元で小さく飛び散る様を楽しむことが出来ます。燃え始めた芯が丸くなり、そこから火花が飛ぶことなど、誰が考え出したことでしょう。

 しかしながら、爺婆だけの家では、火を点けるのは仏壇の線香くらいで、線香花火を楽しむことは考えられません。それは、幼い孫が帰省した時の大切なイベントです。

腰の引けた孫に線香花火を持たせ、その先に点火してあげれば、小さな火の玉から火花が四方へ飛び散り、あの世から舞い下りた先祖の目にもきっと映ることでしょう。


落ちそうな 火の玉揺らす 孫の手よ

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by tabigarasu-iso | 2019-08-16 09:19 | 随筆 | Comments(0)