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白髪の旅ガラス

2019年 07月 30日 ( 1 )

姫路城を見上げ

 姫路駅から徒歩で15分、梅雨明けの空に浮かぶ姫路城の姿に見惚れ、車道に負けない幅の歩道の車道寄りを歩けば、額から玉の汗が吹き出して眼鏡を曇らせ、背中に回った汗は大挙して尻に達する。

 使い慣れたハンカチーフで額から首まわりまで拭けば、大量の汗を吸い込んで大いに膨らむ。それが耳元に達した時、もう限界だ、これ以上は吸えないと、助けを求める声が聞こえたような気がする。

いよいよ姫路城の天守閣に登ろうとしたが、今度は人の脚が悲鳴をあげた。天守閣から見渡す感激は、また来る時の楽しみに遺して、来た道を戻る途中で茶店に立ち寄り、地ビールで喉の渇きを潤す。

 店内に飾られた姫路城の写真と己のカメラに納めたそれを比べながら、我が腕も捨てたものではないと頷きながら地ビールを飲み干した。店を出てから振り返れば、姫路城の天守閣が腹を抱えて笑っているような気がする。


天守閣 見上げて足りる 人もあり 

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by tabigarasu-iso | 2019-07-30 15:41 | 随筆 | Comments(0)