人気ブログランキング |

ブログトップ

白髪の旅ガラス

2019年 07月 29日 ( 1 )

令和の初蝉

 例年より長い梅雨が明けたのでしょうか、晴れ渡った空から視点を下へと移動してみれば、枇杷の木肌に溶け込んだ蝉の姿がありました。

 枇杷の木の下の地面から這い出して、どこかで殻を脱いで蝉の姿に変身してから、飛べるようになるまで翅を乾かし、飛翔のエネルギーが貯まるまで待っているのでしょう。

「飛ばないで」

 人の言葉など分からない蝉に頼んで、スマートフォンを取り出してから、令和の初蝉をカメラに納めました。

 写真は逆光の中でしたから、令和と言うより昭和初期の写真のようで、全体が淡い黄色に包まれ、蝉が何処で翅を休めているのか、目を細くして見ないと判りません。


油蝉 夏が来たよと 鳴いとくれ

d0052263_19445984.jpg


by tabigarasu-iso | 2019-07-29 23:36 | 随筆 | Comments(0)