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白髪の旅ガラス

2017年 08月 30日 ( 1 )

群れる馬

 「天と地と」の映画における上杉謙信と武田信玄の川中島の戦い、何という馬の数であろう。どちらが勝ったのか、引き分けたのか、負けたのか、映画を観る人の大半は、戦国武将の立ち振る舞いに注目するところだが、へそ曲がりは違った。


 馬上で長刀を勇ましく振りながら戦場に向かったものの、呆気なく敵の刃に切って捨てられ、次々に落馬して行く女騎馬兵を馬は器用に避けて行く。何と言う、目先の効く利口な馬であろうか。


 馬上で刃を合わせる武将の刃の音、何とも軽々しい。駆け巡る馬の蹄が発する轟音に比べたら、チャンチャラ可笑しくなる。音声担当者が苦労して作り上げた刃の音など、軽々と蹴散らかしてしまった。


 戦の勝敗など、歴史が示す通りで興味ない。それより、どこから集めたのか無数の馬、それを巧みに調教して騎馬戦を演じるシーンには脱帽である。同じ馬を別の角度から撮影し、数を多く見せたのかも知れないが、スピード感溢れる無数の馬の交差は圧巻であった。


 何を観る 貴方は人で 僕は馬

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by tabigarasu-iso | 2017-08-30 12:39 | 随筆 | Comments(0)