人気ブログランキング |

ブログトップ

白髪の旅ガラス

2014年 09月 27日 ( 1 )

約束

 約束は、それを果たすまで頭の隅から消えません。八月に約束してから、早くも一カ月が経とうとしています。約束した相手は幼子ですから、首を長くして待っていることでしょう。

 思い切り、約束の品を買いに出掛けました。自分一人では心細いものですから、相方も一緒です。
「丁度良いサイズがないね」
「インターネットで購入しようか」
「それでも良いが、現物を見て選びたいね」

 約束の品には、優先順位が書いてありました。一つ目を諦め二つ目にして、その売り場に回ったものの沢山並んで迷います。そこで、若い店員を呼んで尋ねました。
「あなたなら、どのゲームを選ぶ」
「私なら、迷わずこれです」
「なら、それにします」

 家に帰り、箱に詰めてから約束した相手に電話で伝えます。
「約束したもの、これから送る」
「ありがとう。良く忘れないで」
「勿論さ」
「お酒を飲んでいたから」
「メモがあった」
 そのメモには、幼子の欲しい物が絵入りで書いてありましたから、忘れようがありません。

 宅配の 箱に詰め込む 想いあり
d0052263_1011777.jpg

by tabigarasu-iso | 2014-09-27 09:00 | 小説 | Comments(0)