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白髪の旅ガラス

2014年 09月 23日 ( 1 )

象嵌

「ぞうがん、何のこと?」
 聞いただけでは、分からない。紙に書いて貰っても、難しい漢字だと読み方が分からない。象嵌の写真でもあれば、鉄などの表面に金銀の象を嵌め込む工芸だと分かる。

 そもそも、鉄は錆びるもの。鉄の錆を止めなければ、やがて鉄で作った刀や鉄砲は錆で形が崩れてしまう。そうならないよう、敢えて特殊な錆出し液に浸け、全体を錆びさせてから、茶の中に入れて煮るそうだ。

 すると、茶の中にあるタンニンが錆に付着して黒くなり錆びの進行は止まる。それで目的は果たしたことになるが、更に錆が止まった黒色の武具に金銀の象を嵌め込んで飾る思考は面白い。

 インターネットが武器になる今の時代には、武具の象嵌は不要であるが、象嵌されたペンダントやネクタイピンなどのアクセサリーは、錆止めの黒の地に繊細な金銀の図が融け込み、機会があれば手にしたいものである。

 鉄の錆 活かして飾る 金の花
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by tabigarasu-iso | 2014-09-23 09:23 | 随筆 | Comments(0)