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白髪の旅ガラス

2014年 06月 03日 ( 1 )

審査員の暴走予防

 環境ISO審査員の役割は、審査基準と運用実態とのギャップを提示することです。その基準は、ISO14001と言う国際規格と組織が定めた環境マネジメントマニュアルなどであり、運用実態は現場視察や書類及び発言などであり、両者が合っていれば適合と判断され、そうでなければ不適合と迷うことはありません。

 ところが、審査基準に審査員の経験を加える場合があり、そんな時には正しい審査基準に審査を受ける側で修正する必要があります。
「私の経験から言わせて貰えば、この手順は不要であり、その記録はなくてはなりません」
「審査員、その根拠を教えて貰えますか」
「申し上げた通り、私の経験からです」
「それは、予め審査の基準として提示されていましたか」
「いや、そんな基準を提示すれば、審査員にはなれません」
「では、審査基準にないもので、不適合と判断されるのですね」
「はい、その通りです」
「それでは、審査結果を承諾することは出来ません」

 また、審査することを大岡越前の取り調べと勘違いして、威圧的な発言する審査員にも注意しなくてはなりません。
「このままですと、貴社の環境ISO登録が危うくなるかも知れません」
「そうですか。はて、その根拠は何処にあるのでしょう」
「審査員の指摘に同意しないからです」
「審査基準にはない指摘を認めろとは、何と無茶な。しかしながら、審査を受ける側を弱い立場と承知の威圧的な物言いには屈服しません」

 その時、審査員の胸ポケットに納めた携帯電話が鳴り響き、徐に取り出した審査員はマナー違反を詫びることもなく、携帯電話のボタン操作に下を向きました。
「呆れた審査員だね」
「全くだ」
「マナーも守れない審査員の指摘など信頼出来ないな」
「そう、徹底的に議論しようか」
「納得するまで終了会議は終わらない」
 こんな会話がなされているとも知らず、審査員は終了会議を終えようとします。その時、審査を受ける側の管理責任者が立ち上がりました。
「未だ、審査の指摘には同意しておりません。じっくり、意見交換致しましょう」

 そこで素直に同意すれば良いものを、腕時計を眺めて審査員の言った言葉がいけません。慌てて、燃え始めた油にガソリンを掛けたようなものです。
「審査は時間を厳守しないといけません」
「その通りですが、昨日の審査でも遅れることが二回ありました。それも、二十分近くでしたね。今日の審査も一回遅れがありましたから、審査員は時間厳守に対して不適合ですね」
「そう固いことは言わずに」
 これ以上の追及をしたところで時間の無駄と理解した管理責任者は、審査機関に文書で苦情を伝え是正を促すことにしました。

 審査を何度となく受ける中で、これに近い状況は少なくとも一度は経験されたことと思います。そんな時、審査を受ける組織の方は、審査員に確認してみましょう。
「その判断基準、もう少し詳しく説明してください」

 暴走の 審査止めるは 冷静さ
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by tabigarasu-iso | 2014-06-03 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)