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白髪の旅ガラス

2011年 09月 24日 ( 1 )

 万座・鹿沢口駅とは、何とも欲張りな駅名である。万座温泉と鹿沢温泉への入り口と言うだけで、二つの温泉が駅を降りて直ぐ近くに在る訳ではない。

 地名で駅名を付ける慣習を当り前とするなら、三原駅か嬬恋駅の駅名が妥当であったろう。それが今の駅名になった経緯は知らないが、駅名からその地を推測する人に誤解を与えることは間違いない。

 埼玉の大宮駅から特急草津号に乗れば、二時間半で万座・鹿沢口駅に着く。団体で万座温泉に行くのであれば、車内の宴が終わる頃で頬も赤くなり、紅葉の景色に皆が揃って溶け込める。

 万座・鹿沢口駅には、温泉地まで直行のバスが待つ。バスの窓を開ければ、宴会の酔いを冷たい風が醒ましてくれることだろう。

 今の季節、標高千メートルを越す万座温泉では、真っ赤に色付いたナナカマドの実やウルシの葉が迎えてくれる筈だ。酔いが醒め冷えた身体は、白濁の温泉が芯から温めてくれるだろう。

紅葉の 見事な漆 見るだけで
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by tabigarasu-iso | 2011-09-24 10:09 | 随筆 | Comments(0)