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白髪の旅ガラス

2011年 09月 07日 ( 2 )

審査より厳しい模擬審査

 本番の外部審査を想定してコンサルが行う模擬審査、通常は審査に慣れて貰うものであり、さほど厳しい追及はしないものです。

 けれど、相手の対応状況により、本番以上に厳しくなるのも、仕方ないことでしょう。
「この緊急事態対応手順書、いつ改訂されましたか」
「本社の指令により、先月に改訂したばかりです」
 担当者と手順書を確認した後で、少し離れた席に座る責任者に尋ねました。
「緊急事態対応手順書を改訂された理由を説明して貰えますか」
「・・・」
「貴方の印鑑が押されていますが」
「・・・」

 こうしたことは良くあることですが、責任者に遠慮して俎上に載せることは希です。
「確認者、確認者の印は、その役割を果たしていませんね。これは、文書管理の要求事項を満たしていませんから、不適合になります」
「はあ」
 全て担当者に任せれば事が済むと考えていた責任者の顔から、瞬く間に笑みが消えて行くのが判りました。

 さらに見逃せない記録に関して、コンサルは担当者と責任者に尋ねます。
「目標の進捗をまとめた記録には、目標数値から離れていると記載されていますが、責任者のコメントがありませんね」
 担当者が責任者の方を向いて助けを求めたところ。
「この記載は間違っているよね」
 まるで他人事のような責任者の言葉に対して。
「この記録には、責任者の方の捺印がありますが」
「・・・」

 熱く盛り上がったところで休憩を取れば、責任者の方が担当者の元へ行き、頭を掻きながら説明を求めていますから、どうやら厳しい模擬審査の効果がありましたね。

模擬審査 本番以上の 厳しさに 部下の顔色 赤から青へ
by tabigarasu-iso | 2011-09-07 12:39 | コンサルサービス | Comments(0)

雨に打たれて

 降り過ぎる雨は、山肌を削り、川を堰き止め、土石流で人家を飲み込み、人の命も奪う。その全てが天災とは言えず、中には人の行いが長い間を経て引き起こす人災もある。

 人災であれば、同じ誤りを繰り返さない是正処置が必要であり、それが天災であれば、大雨に耐えられる森に戻し、暴れる河川から離れた場所へと生活の場所を移す予防処置しかあるまい。

 雨の量が多くても僅かでも、それを受け止める樹木は苦にすることはないであろう。それを承知で、強風を避けて軒先に移した鉢植えを、雨の降り出した所で庭に運び、満足して寝床に入る人も居る。

 一晩中、雨に打たれた庭先の樹木は、どれもこれも朝日を受けて眩しいばかりに輝く。進路を防ぐ鉢植えを避けて漸く門扉を開けた時、後方から『ありがとう』と言われたような気がする。

物言わぬ 樹木に代わり 語る虫
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by tabigarasu-iso | 2011-09-07 06:59 | 随筆 | Comments(0)