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白髪の旅ガラス

2010年 06月 23日 ( 1 )

コンサル戦士Ⅴ

 歳は誰でも同じ速度で進むから、先を行く人の歳は追い越せない。同じ経験をしても、それを自分のものに出来る人とそうでない人が居る。経験に替えて、先人から智恵を学び応用する能力さえあれば、歳は若くても熟練者が占めるコンサル戦士になれる筈だ。

 いつの間にか、次郎は森のコンサルに同行しながら、熟練のパフォーマンスは無理でも自分の歳なりに訴えるコツが見えた様な気分になっている。これまで、次郎が持ち合わせる武器と言えるものは、相手の知らない知識だけであり、とてもコンサルの道具と言えるものではなかった。

 相手の目を見て、そこから課題を探り出すには、次郎の感覚を磨く必要がある。それには時間が掛かるであろうが、同じ手法を真似てばかりでは能が無い。次郎は、年配のコンサルが苦手とする点を自分の武器にすることにした。

 同じ若い世代から課題を引き出す優位性、それが若いコンサル次郎の特典である。相手の目線に立つことも容易であり、課題を聞き出す遠慮も要らない。それに加え、昨今流行のIT機器の操作にも長けているから、課題解決のサンプル提供も容易である。

 ただ、コンサルとして課題解決の智恵を相手に授けないことには、コンサル戦士とは言い難い。
『その智恵は、巷には出回っていないから、コンサル戦士から正々堂々と盗み取るのが良いだろう』
この決意を、次郎はメモ用紙に記録した。

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【コンサル川柳コーナー】

№69 法律を 立てる本人 法破り

by tabigarasu-iso | 2010-06-23 00:01 | 小説 | Comments(0)