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白髪の旅ガラス

2010年 04月 28日 ( 1 )

どん底でも笑え

 嬉しい時に笑い、悲しい時に泣き、腹が立てば怒り、楽しい時の笑顔は、人間として基本的な表現だが、心の動きを素直に身体で表す機会が減っている所為か、その機会が訪れても素直に表現できない人が増えている。

 それが大人だとすれば話は仕舞い。だが、感情を素直に表わさない習慣が長引けば、泣きたい時に泣けない、嬉しい時にも笑えない、仮面のような大人になってしまう。そればかりか、その抑制力が日常生活を担う心まで強く押し付け、社会性を失う行動へと駆り立てれば、もはや入院して貰うしかなくなる。

 その抑圧を、その日に解消しようと晩酌を楽しむ間は良い。飲み始めたら自分で止めることができないアルコール依存症に罹れば、本人も家族も悲惨である。そんな夫を持つ漫画家の醒めた話し方が気に掛かり、消すつもりのテレビを布団の中から覗いた。

 その人の描く漫画は、自分の感情を飾らずに表わし、絵は上手ではないが人気がある。だが、その人の顔は、悲しい想い出の時に悲しそうでなく、楽しい想い出の時でも嬉しそうではない。そんな彼女の「どん底でこそ笑え」の言葉が胸に痛く響き、自分なら「どん底でも笑え」と言いたくなったのである。

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強い雨 道も田圃も 鏡にし 
by tabigarasu-iso | 2010-04-28 08:51 | コンサルサービス | Comments(0)