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白髪の旅ガラス

2008年 10月 21日 ( 1 )

まな板のコンサル

 毎年恒例のコンサルがまな板に載せられ、相手の言うなりに身体を捻る機会が訪れました。
「さあ思い切り、台の上でぐるりと右に、三度回ってください」
 一度目は恥ずかしながら、二度目はそれを忘れ、三度目は開き直ってぐるり。

 直前に炭酸を飲んで、胃を膨らましているから、二酸化炭素が回転する度に逆流しそうです。それを堪えて、孫が布団の上で遊ぶ姿を真似してみれば、意外に面白いではありませんか。
「辛いでしょうが、もう暫く我慢です。はい、良く出来ました。良い画像が撮れましたよ」
 褒めながら成果を教えてくれる、ベテランの操作員に感心しながらも、早く終わりたい気持ちは変わりません。

 そこで、撮影が更に旨く行くように願い、微妙な位置決めにも素早く身体を対応させていきます。
「素晴らしい。撮りたい位置にピタリ、もう少しです」
 こうも誉めて貰えば、その後の機械操作が厳しくなることなど想像もしませんから、ガラス越しに、余裕の笑顔を返しました。

 ところが、うつ伏せの姿勢で、頭を下に尻が上になったところで、身体を右に傾けてくださいとのこと。全体重を左肩に掛けた状態で、そこを支点に身体を捻るのは、想像を超えたアクロバット的な技です。勿論、労りの言葉を忘れていませんが、それだけでは対応できそうもありません。残り少ないエネルギーを集中させ、逆さ上半身右捻りに挑戦する、まな板のコンサルでありました。
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               コスモスの 花より人が 見頃なり
by tabigarasu-iso | 2008-10-21 21:46 | 随筆 | Comments(0)