人気ブログランキング |

ブログトップ

白髪の旅ガラス

2006年 05月 26日 ( 1 )

足の裏

 朝から晩まで立ち通しで話す機会に恵まれた講師やコンサルの足は、固い床の上で固い靴を履き、その中で懸命に全体重を支える。その指先は、血流が鈍くなり、張り詰めの筋肉も、休みが欲しくなった。

 素足になり、急いで重圧から開放してあげるが、そこに鈍痛が無数に走る。
「すまないが、足の裏を指圧してくれないか」
 指の付け根を強く押して貰えば、全ての箇所が急所を突かれたようで、悲鳴に近い声を出してしまう。
「指を開き、その付け根を強く押していいぞ」
 強がりではないが、痛みのあとが心地良く、遠慮しがちな相手に頼む。

 痛む箇所を二度押して貰えば、三度目は痛みを感じない。指先の血流が元に戻り、筋肉疲労を癒していることであろう。こうした応急処置を、繰り返し受ける人は良いとし、指圧をする人は大変である。

そこで今日、固い革靴から普段履きの革靴に替えてみた。指先は上下左右に思いのまま、土踏まずを曲げることも容易になり、先日まで覚えた足裏の痛みが幻に思える。紐の付いた黒の固い革靴がビジネスマンのマナーと信じていた愚を捨て、しみじみ足裏に感謝しませんか。
d0052263_2247362.jpg


汗香る 通勤車輌 いつも梅雨
by tabigarasu-iso | 2006-05-26 22:41 | 随筆 | Comments(0)