2005年 06月 12日
想い出してごらん
かように電子メールで依頼されたならば、心地よく資料を送らない組織はありません。
「サービスメニューを三日以内に送るように」
同じ電子メールであっても、このような文面であれば、気分を害し資料送付を拒む組織があっても良いでしょう。
「米の姿見えず、直ぐに援軍頼む」
子が親に生活費を頼むなら、かような文面も許されるものでしょうが、見知らぬ相手に物事を頼む文面として、マナーを忘れたものが増える傾向にあるのは困ったものです。
素早く誰にでも手紙を送れるのは良いけれど、電子メールが顔の見えない相手を目の前に想定して語る手紙であることを、忘れている人が多いからではないでしょうか。
良くしたもので、前略と入力すれば草々と自動的に出てくるワープロの機能はあるけれど、冒頭の前略を忘れてしまえば、その機能も働きません。同じ様に、失礼な文面が入力されたなら、赤字で注意を促す機能をワープロに付加しては如何でしょうか。
前略が固苦るしい表現であれば、お世話になりますでも構いません。初めての相手には抵抗がある表現かも知れませんが、自分で送る手紙を相手の時間を費やし読んで頂く訳で、それなりの世話にはなるのですから。
口にして ならぬ言葉を メールなら