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白髪の旅ガラス

想い出してごらん

「前略、突然の御願いにて失礼ながら、貴社のサービスメニューをお送り頂けないでしょうか」
 かように電子メールで依頼されたならば、心地よく資料を送らない組織はありません。

「サービスメニューを三日以内に送るように」
 同じ電子メールであっても、このような文面であれば、気分を害し資料送付を拒む組織があっても良いでしょう。

「米の姿見えず、直ぐに援軍頼む」
 子が親に生活費を頼むなら、かような文面も許されるものでしょうが、見知らぬ相手に物事を頼む文面として、マナーを忘れたものが増える傾向にあるのは困ったものです。

素早く誰にでも手紙を送れるのは良いけれど、電子メールが顔の見えない相手を目の前に想定して語る手紙であることを、忘れている人が多いからではないでしょうか。

良くしたもので、前略と入力すれば草々と自動的に出てくるワープロの機能はあるけれど、冒頭の前略を忘れてしまえば、その機能も働きません。同じ様に、失礼な文面が入力されたなら、赤字で注意を促す機能をワープロに付加しては如何でしょうか。

 前略が固苦るしい表現であれば、お世話になりますでも構いません。初めての相手には抵抗がある表現かも知れませんが、自分で送る手紙を相手の時間を費やし読んで頂く訳で、それなりの世話にはなるのですから。
                              
口にして ならぬ言葉を メールなら
by tabigarasu-iso | 2005-06-12 18:11 | コンサルサービス | Comments(0)