2008年 08月 25日
戦争と平和
開催前に他国への軍隊派遣や開会式当日の戦争勃発と言う大事件、スポーツと政治は別なことでしょうが、暴動や戦争が起きている現地の人から見れば、二つを別な事柄として取り扱うことなど、到底出来ないことでしょう。そんな思いが頭の片隅に有れば、隣国で開催されたオリンピックなのに、何処か真実を被う嘘が見え隠れして、素直な気持になれない人も多かったようです。
唯一、これまで勝ったことのない米国を負かした女子ソフトボールの試合は、心から応援することができました。けれど、派手にプロ野球の選手を送り込み、金メダルしか目標にしないと宣言しながら、三位決定戦にも敗れた試合など、どの選手を見ても表情が暗く、参加することに意義がある、オリンピック精神とは程遠いものにしか映りません。
戦争の無い世界が強く望まれますが、残念ながら世界の何処かで戦火は絶えません。今回のオリンピック開催と同時に、母国が戦争状態に突入した選手は、複雑な思いで相手国の選手を見たことでしょう。互いの選手に戦争責任などなくても、肉親の安否が気遣われる中で、誰が平然と競技などできるものでしょうか。
長雨に 出番邪魔され 赤とんぼ