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白髪の旅ガラス

戦況を見詰め

 依頼者と言う圧倒的に有利な立場にあった筈の味方の軍勢が、受託者と言う弱い立場の審査員、つまり審査機関の斥侯が何気なく口にした確認に、つい本音を告げたところから、受身の立場に回ってしまった時の話である。

「騒音規制法より厳しい自主基準、環境保全の立場から、大いに結構なことです。それを確認された記録がありましたら、見せてください」
 こう言われて、記録を見せれば、それを上回る測定値だから、審査員も見逃すわけには行かなかった。

「自主基準が守られていませんね。こんな時、どうしたら良いのですか?」
 マニュアルに従い、不適合処理をしましたと答えれば良いが、それをしていないから、実務担当者は黙っている。

 こうした戦況を見詰めながら、次の手を考えるのが、コンサル稼業の面白い所で、逃げ惑いたい兵士を引き止めるより、戦意を失っていない兵士を見付け、その目を捉えてテレパシーを送った。
『良いではありませんか。不適合処理が難しい仕組みを、指摘された原因に取り上げれば、それをし易い仕組みに変えるチャンスになりますから』
 
 かように伝わったか否か判らないが、終始笑顔を崩さないコンサルを見て、理解した様である。
「判りました。取り急ぎ、応急の処置をした後で、原因究明をしっかり行い、再発防止の仕組みの改善を行います」
 力強い返事は、間も無く不利な戦況を互角に戻した。 
 
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審査終え 立ち会う寡黙 金になり
by tabigarasu-iso | 2007-11-20 21:43 | コンサルサービス | Comments(0)