2007年 11月 12日
謀略
相手の性格を承知の上で、嫌われている自分が戦術を進言すれば、別な行動を取る事を読み切ってのことであれば、戦国の将来の敵を潰す何とも知的な戦略でありましょう。これを利用された側からみれば謀略ですが、刀や鉄砲より情報が重要な武器になることを教えてくれます。
その情報が氾濫する現代では、どの情報が信じるに足りるものなのか、選択しなくてはなりません。その基準は、戦国時代と変わらぬ人でありましょう。誰から提供された情報か、その人は信頼できるか、別な人はその人の情報をどうみるか、複数の情報を複数の人が評価する必要があります。
相手の言うことを聞かず、自分の言葉ばかり相手に投げつける、独裁的な上司や審査員それにコンサルタントが居たとすれば、その方々は先の今川と同じく謀略に陥り易い状況に置かれていますから、大いに気を付けたいもの。そんなことを諭してくれるのが、時代劇を装うドラマの狙いではないでしょうか。
寝る犬は 草倒す癖 忘れない