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白髪の旅ガラス

 入道雲に羊雲それに飛行機雲など、様々な物に姿を変える雲は、見る者の心を休め、いつしか空想の世界へと導いてくれます。中には、はぐれ雲などと言う、一風変わったものもありますが、無限の大空で展開される自由な動きに、拘束されることの多い人の心は、ついぞ惹かれることでありましょう。

 ところで、決して目にしたくない雲もあります。それは水爆や原爆が作り出す破壊のキノコ雲。一瞬にして、戦闘には無関係な人々の命も奪う、無差別大量殺戮爆弾が作る雲は、見る者の心を痛め、その下に地獄の世界を作り出したこと、これは歴史が語る事実です。

 そんな原爆の投下を、笑みを浮かべながら仕方ないと言い放つ、愚かな政治家が存在すること、とても許せるものではありません。誤解されるような意味ではなく、九州の方言だとか弁解していましたが、地元の人は元より、誰も賛同する人が居ないこと、尤もでありましょう。

 雲を見て己の心を遊ばせることは良いことですが、人の心を踏みにじるような発言は、行うべきではありません。様々に形を変える雲のことですから、中にはキノコに似たものも生じましょうが、聞く者に誤解を与えるような表現は、心中に思うところがなければ浮かぶ筈がなく、厳に戒めたいものです。

ストレスの 雲のごとくに 消えにけり
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by tabigarasu-iso | 2007-07-13 00:43 | 随筆 | Comments(0)