ブログトップ

白髪の旅ガラス

放電

 雷神は、プラスの雲とマイナスの雲の互いに溜め置いたアンバランスを、雷を落とす事で瞬間的に解消します。その先は、寝相の悪い人間の臍であったり、ゴルフ場のクラブであったりしますが、落とされた先は堪りません。空を飛ぶ最中のカラスに命中したなら、焼鳥は通り越して、空を飛ぶ炭になることでありましょう。

 それに比べれば、人間が心に溜め置くアンバランスなど、どこで放電されようが、大した被害はありません。けれども、それを受ける相手により、起死回生が困難な被害を受けることも有り得ます。そうとは知らないで、己の心に満ちた不満のエネルギーを言葉に変え、いとも簡単に落雷とする人の何と多いことでしょうか。

「営業が、机に張り付いてばかりで、どうする!販促の良いアイデアを考えるならともかく、成果をあげようと努力もしないで、溜息ばかり。そんな輩は、自宅で待機しろ!組織で生きようとするなら、組織に貢献する成果を上げろ!」
 これ位の落雷なら、随分大人しい上司かと思いますが、それだけに、一度雷が落ちたら、後がありません。
「コンサルが、仲間の気持を理解しようともせず、その場の雰囲気も読めないで、良くコンサルが務まるものだ!コンサルで生きようとするなら、社内外に顧客が居ることぐらい、承知しておけ!」
 相当、忍耐強いコンサルの発言かと思いますが、こう言われたら、落雷を落とされた方は、今宵は眠れない。明日までに、改善計画の説明が必要でありましょう。

 誰も、好き好んで雷を落とし、嫌われたり、恨まれたり、そんな嫌な役目を引き受けたくはない筈です。意味も無く、自分の気分次第で雷を落とす人の下で働く方は気の毒ですが、並みの人が雷を落とす場合は、放電するエネルギーを溜めた理由がありますから、相手の立場に自分を置いて考えてみれば、それが避雷針になりましょう。

                かぶと虫 外国勢に 押されてる
[PR]
by tabigarasu-iso | 2007-07-05 21:35 | 随筆 | Comments(0)