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白髪の旅ガラス

百年続きますように

 樹齢の百年以上は珍しくありませんが、企業の存続が百年以上になれば、珍しい存在と言えましょう。創立者が工夫して五十年続いた企業が、苦労知らずの二代目の贅沢三昧で、六十年目を迎えることなく、派手にマスコミの注目を集めた企業が、粉飾決済の法律違反で瞬く間に消滅する昨今ですから。

 樹木の永遠とも思える生命力に比べましたら、人の営む企業など儚いものです。とは言え、創立十周年を迎えた企業が、大樹を真似て百年続く組織を目指すのは自由でしょう。
「おや、大きく出ましたね。で、その段取りは?」
「なにも、そう急く事はありません。十一年目から、皆で考えれば良いのです」
「また、のんきなことを!」
「いや、そうでもありません。これから九十年後に存在する企業のシナリオを作成するのですから、想像力は四六時中休み無しの態勢です」
「ごもっとも!」

 企業の存亡は、トップの人柄と取り巻く参謀の力量が要です。前向きな明るい性格のトップを取り巻き、参謀が自然との調和を考えたシナリオを作成するなら、百年以上の存続も可能になるでしょう。けれども、そのシナリオがその場凌ぎであれば、企業の存続もその場限りとなるのも仕方ありません。

「なるほど、旨いこと言いなさる。百年先は何とか見えたような気に。ところで、これから三ヵ年のシナリオは?」
「九十年後のシナリオ作成が可能な人材育成では如何でしょうか」
「納得する他ないようで!」
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山は雪 頭白髪の 似合う頃
by tabigarasu-iso | 2007-01-13 23:59 | 問題解決 | Comments(0)