人気ブログランキング |

ブログトップ

白髪の旅ガラス

ブロック塀の上を歩く狸

 隣家との境には、当家が所有する五段積みブロック塀があります。その幅は12センチメートルですから、上に登って植木の剪定をする際には、落下の心配をしなければなりません。

 それは森を出て運動神経の鈍くなった裸の猿のこと、家猫や野良猫はブロック塀の上を悠然と歩いて行きます。幾らか高い所を歩いた方が、何かを見付け易く、何物かに襲われる恐れも少ないことからでしょう。

その高さは、家の中から窓ガラスを開けると同じ位置にありますから、野良猫の歩く瞬間を家猫が座って飽きずに待っています。たまたま今宵、自分も同じ気持で窓を開けてみれば、塀の上には丸々と太り、目の周りが黒く、尾の太い狸が歩いていました。

 近くにアライグマが棲みついた家の話を聞いていましたから、そうかとも思いましたが、尾にはアライグマ特有の縞模様がありません。それにしても、悠然と歩く姿は健康そうであり、地位の高い狸であったような気がします。


空き家増え 棲みつく狸 月見かな

d0052263_11034735.jpg



by tabigarasu-iso | 2019-09-20 11:00 | 随筆 | Comments(0)