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白髪の旅ガラス

大きな組織の環境ISOのポイント

 小さな組織しか知らない人には、大きな組織のイメージが湧きません。きっと、社員の名前も顔も知らない、話もしたことがない人ばかりの組織を大きな組織と呼ぶのでしょう。


大きな組織の環境ISOを効果的に運用する要は、利害関係者の求めに応じて提供する環境方針の内容が具体的であることです。例えば、内外の課題に対して、それに対処する目標を総務部、営業部、製造部が設定すること、従業員や株主それに近隣住民など利害関係者との約束を守るのは当然のこと、社会貢献として何を行うのか明らかにすること、内部監査の機能を強化し自浄作用の働く組織にすることなど。


環境ISOは、経営責任者の決定した環境方針を実現する為に計画、実施、点検、改善のサイクルを回すものです。環境方針に部門責任者や社員が何を為すべきか具体的に盛り込み、それが引き起こす有害な環境影響を抑え、有益な環境影響を伸ばす約束により、環境ISOが有効に機能するスタートに立つことになるでしょう。


大きな組織の環境ISOを数多く審査させて頂いた経験から言えることは、環境方針に経営者の思いが見えないものは、環境ISOの仕組みは旨く機能していません。例えば、法規制の順守、省エネ、省資源、廃棄物の削減しか環境方針に記載されていない組織は、本業の目標は別にあり、社員の方は本業に注力しています。従い、環境ISOは審査対応の仕組みでしかなく、それなりの効果しか期待出来ないのは当然のことでしょう。


電線に ヒヨドリ無数 糞落とす

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by tabigarasu-iso | 2019-09-07 15:30 | ISOマネジメント | Comments(0)