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白髪の旅ガラス

環境ISOとSDGs

 環境ISOが発行されたのは、今から20年前の19969月のこと。20159月には従来の著しい環境側面を管理する仕組みに加え、内外の課題を決め、利害関係者との約束も決め、リスク及び機会を環境目標に考慮するか、運用管理とするか言った大幅な改訂がなされました。この狙いは、現在及び将来の世代の人々のニーズを満たすため、環境、社会及び経済のバランスを実現することが不可欠であり、到達点として持続可能な開発を目指しています。

 一方、SDGs(持続可能な開発目標)とは、20159月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標であり、持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っているもので、開発目標に重点を置くもの。

 とは言え、持続可能な開発目標を宣誓したものの、それを実現しなければ意味がありません。そこで活用するのが環境ISOPDCAサイクルです。環境目標として持続可能な開発目標を設定すれば、実施、点検、改善のサイクルが機能して、更に第三者の審査を受ければ、信憑性が増すことでしょう。

 この際、持続可能な開発目標の設定する際の考慮する内容として、持続可能な開発目標を設定しない場合のリスク及びこれを設定した場合の機会も決定することが望まれます。また、利害関係者との約束や内外の課題にも持続可能な開発目標を加えて検討し、更に環境方針にも宣誓すると社員や外部の利害関係者への訴求力が強化されるでしょう。

環境負荷の低減を目標とする環境ISOの仕組みで、目標設定に行き詰った組織に対し、目標設定の枠組みを広げる良い機会ですから、持続可能な開発目標を検討する環境目標から始めては如何でしょう。他社では何を持続可能な開発目標としているのか調査し、自社で取組む機会と取組まないリスクを決め、取り組み易い開発目標を2年目に設定すると良いようです。さあ、行動しましょう。


継続は 力ですから ブログ党

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by tabigarasu-iso | 2019-02-13 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)