2019年 02月 12日
樅木は倒れる平成の悲劇
「樅木は残った」と言うドラマを観たことのある人には、「樅木は倒れる平成の悲劇」と言うタイトルには違和感を持たれるかも知れません。が、本当に起きたことです。
その場所は、我が住まいの直ぐ傍にあるふるさと館の門前のこと、大きな樅木が移植されていましたが、昨年の暴風で根元から倒れてしまいました。門の一部が下敷きになりましたが、怪我人がなかったことで大きな報道にはならなかったようです。
大人が隠れて見えない程太い樹幹の樅の移植には、結果からして無理があったのでしょう。太くて高い樹幹を支える土中の根が、樹幹と共に四方へ成長する機会が全くなかったのです。
その後訪れてみれば、樅木が倒れた跡に小さな苗木が植えてありました。これが大樹になるまで見届けることは叶いませんが、根を張りながら上に伸びるなら、平成の悲劇は再現しないことでしょう。
土の中 樹幹支える 根は伸びて