2019年 02月 04日
座禅の話
鎌倉時代、道元禅師が正伝の仏法を中国から日本に伝え、瑩山禅師が全国に広め、曹洞宗の礎を築きました。この二人を両祖と言い、本尊のお釈迦さまとともに、一仏両祖として仰ぐものです。
曹洞宗の教えの特徴とは、人間は生まれながら仏と同じ心を持っているものの、普段の生活ではそのことに気が付いていません。そのため座禅を組み、自分の中にある仏の心を見出すものです。
仏の心を持つ人間が、座禅によって身も心も安らぎを得た姿は仏の姿に他なりません。こう書くと簡単に仏の心を見出し、仏の姿になれそうですが、座禅を組んだこともない人間に実現出来るものでしょうか。
ところで、その座禅とは何か。姿勢を正して座った状態で精神統一を行うものとあります。曹洞宗の座禅の目的は、座禅そのものが目的とあり、座してみる中で仏の心を見出そうとするのは、容易なことではないことは分かりました。
もう春と 少し暦は せっかちな