2018年 12月 18日
神戸元町のチャーシュー麵
長安門を潜り抜け、最初に右折する狭い通りを二十メートル余り入ると、劉家荘と言う料理屋が右手にあります。狭い入口を入れば直に調理場があり、大きな中華鍋を器用に扱う場面に遭遇。
入口のガラス窓には頭のない鳥が裸で三羽吊り下げられ、食べられる料理があるのか不安になります。日本語の達者な店の方に見せて貰ったメニューには、五目スープソバ、チャーシュー麵などがあり、取り敢えず後者で味を確かめることに。
飲み物は小瓶の麦酒、一口飲む間にチャーシュー麵の登場です。大きな器に細麺が行儀よく並び、その上に大き目のチャーシューが三枚、スープも昔懐かしいラーメンの味に似てサッパリしたもの。
立ち上がる匂いを嗅ぎ、細い麺を啜り、チャーシューを齧ります。一杯目の麦酒を飲み干す前に完食し、まだ腹に余裕がありましたから、食べたことのない揚げ餃子を頼み、何も付けず具を楽しみました。
カンターの席には、大きな男がもう一人座り、次々に注文します。すると、親切な店員が言いました。
「二品目を食べ終えてから三品目にされては」
「大丈夫です。自分は大食いですから」
そこで料理人が口を挟みます。
「量を減らし、三品にしてみます」
「それが良い」
さて、登場した料理の量、見るだけで腹が一杯になります。果たして、大きな男は完食出来るか、想像しながら店を後にしました。
今宵また 元町あたり 一人飯