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白髪の旅ガラス

意見の合う審査員

 環境ISOの審査員を始めてから21年が経ちます。この間、色々な組織を訪問し、色々な方と会いましたが、審査時間を増やして貰いたいと言われたことは一度もありません。


それは、審査を開始する前のことです。得体の知れない翁を相手にして、隠しごとはあっても、本音を話してくれることは滅多に有り得ませんから、まずは先日の本社の審査のことなど簡単に触れました。


すると相手の方は、当社の仕組みの何処に問題があるのか教えて下さいと言います。

「社長には申し上げました。環境方針に問題がありますと」

「そうですか。どの点が」

「何をしたいのか、従業員が分からない方針ですと」

「これまでの審査員は誰も言わなかったことです」

「そうでしたか、すいません」

「いや、誤ることではありません。初めて意見の合う審査員と出会えました。自分の審査時間、増やして貰えませんか」


 その方には、他の部署の審査にも参加して貰い、合間を縫って質問しました。すると、その方は熱く答え続けて終わりが見えません。

「続きは、次の審査時間で発言の場を設けましょう」

 こうして、審査は熱く、時に笑いを交え、楽しいものとなりました。


 枯葉舞う 寒い広場に 歌熱く

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by tabigarasu-iso | 2018-11-17 23:09 | 随筆 | Comments(0)