2018年 07月 18日
静寂を好む猫
猫と言うものは、相手が何もしない子供だと言うのに、その甲高い声を耳にしただけで逃げてしまう。子供を回避するプログラムが、猫の遺伝子に組み込まれているようだ。
ところが、子供と言うものは逃げようとする猫が大変好きで、見掛けると必ず追い掛けて行く。猫と同じく、逃げる猫を追い掛けるプログラムが、人の遺伝子に組み込まれているようだ。
それでも、猫に比べて動作が鈍いものだから、捕まる猫はまず居ない。子供の相手をするのが苦手な猫は、何カ所もある隠れ家に逃げ込み、子供の声が聞こえなくなるまで黙って眠る。一日であろうが、飲まず食わず排泄もしない。
やがて子供は帰り、甲高い声が聞こえなくなる。すると、背を丸め、身体を柔らかくしてから、家の中を点検して歩き回った後で猫は床に長くなり、子供の声の聞こえない静寂を楽しむ。
猫の耳 高い音には 警戒心