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白髪の旅ガラス

審査で改善の機会を多くする訳

 誰でも自分の弱点を指摘されたら、顔で笑っても腹の中では面白くありません。弱点のないシステムなどこの世にはなく、真っ当な審査では必ず指摘される案件がある筈です。


 とは言うものの、組織の文化により、指摘されたら改善の機会として前向きに捉える場合と、何としても指摘はゼロにしたい場合とがあり、審査を通じて何れの文化か理解しなければなりません。


指摘を改善の機会にする組織には、指先が疲れるまで指摘しても問題ありませんが、指摘されたくない組織には、それなりの組織内の事情があり、それが何か事情を呑み込むまで指摘は避けます。


指摘されたくない事情が審査中に判明すれば、それがシステムの改善点ですから、指摘ではなく、逆に良い点として誉めることにしましょう。但し、良い点は聞き流され、読み飛ばされ、次回の審査まで無視されても良いものですから、殆ど意味のないもの。


そこで、指摘する内容(不適合)であっても、「改善の機会」として検討して貰うシナリオを作成することにします。審査基準に対して逸脱する不適合ではないものの、システム改善することで管理結果の向上が期待出来るとか、組織の文化に合うようになるとか、限りなくコンサルに近いシナリオになることでしょう。


例えば、環境方針に経営の狙いが反映されていない場合、それを「改善の機会」にすれば、トップは必ず環境方針を見直します。何しろ、経営の狙いを環境方針に明示することで、環境目標も経営の狙いを実現する目標になり、システムの運用で経営の狙いが実現するのですから、こうした「改善の機会」を採用しないトップは皆無でしょう。


植え替えた アジサイ小さな 花見せて


by tabigarasu-iso | 2018-05-31 09:30 | ISOマネジメント | Comments(0)