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白髪の旅ガラス

経営者の審査Ⅱ

 改訂された最新の環境ISOでは、トップマネジメントへの役割要求が大幅に増えました。その内容は、経営者として当り前のことばかりですが、規格要求に明記されたことで、経営者としての経験が皆無の審査員に確認されることになりますから、対応テクニックが必要です。


 まずは、質問が稚拙であっても経験不足がなせることですから、腹を立ててはいけません。それより、環境ISOの意図する成果を達成するため、社長のなされたことは何ですかと問われたなら、意図する成果とは何か、審査員に訊ねてみましょう。


真面目な審査員は、規格の適用範囲にある通り、環境パフォーマンスの向上、順守義務を満たすこと、環境目標の達成ですと答えてくれる筈です。そこで、会社が存続するための利益目標は入らないのか確認してみましょう。赤字経営では組織の存続は危うく、環境目標も黒字目標に結び付いたものでなければなりません。


更に真面目な審査員は、内外の課題、リスク及び機会、事業目的と環境目標と環境方針の関係、内部監査の効果、マネジメントレビューでの指示事項についても確認しますが、それぞれ規格が要求する狙いは何か、要求を満たすことでどんな経営メリットが想定出来るのか、審査員の意見を求めてみると良いでしょう。こうした質問により、審査を有効に活用することが可能になると考えます。


春の風 激しい空に 眠る猫

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by tabigarasu-iso | 2018-04-10 12:00 | ISOマネジメント | Comments(0)