2018年 03月 11日
問題解決と課題達成の違い
そもそも、問題と課題を混同して使っているケースが多く、両者の違いも余り意識していない人が大半ではなかろうか。自分もその一人、何となく違うのではないかと認識していたが、品質管理の教科書を開いて反省した。
問題と課題は、品質管理の世界では違う。問題とは、あるべき姿と現実との差に対して対策を打ち克服する必要のあるギャップのこと。例えば、歩留まりを2%アップしないと利益が出ず年度目標に上げたものの、1%しかアップしなかったのは、「問題」である。この差を克服しないと赤字経営となり、銀行から融資して貰えず、設備投資も人材確保も難しい。
それに対して、課題とは、新たに設定する目標と現実との対策を必要とするギャップのこと。例えば、現実の歩留まりは85%だが、次年度は90%に上げて、従業員のベースアップを図りたい。このギャップを埋めるのが「課題」であり、対策としては大幅な生産プロセスの見直しを図る予定である。
さらに、両者の違いを理解するため、「問題は解決するもの」、「課題は達成するもの」と置き換えてみると良い。これで意味は更に良く理解出来たが、あとは「問題解決」、「課題達成」を実践するのみだ。
砂利避けて ひ弱水仙 花開き