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白髪の旅ガラス

手振らじゃ帰れない

 コンサルの旅に慣れたカラス、時として巣に戻り、終日じっとしていれば飽きがくる。未処理の仕事があればこれ幸いに、パソコン相手に独り言。傍の迷惑省みず、受話器に飛ばす唾の嵐。いつの間にか遠くなりし耳のせい、大声張り上げ流す文句は、そりゃ見事。自ら誉める厚顔に、電話の相手と笑いを分ける。

 それも、二日続けば限界で、空を飛びたく仕方ない。ついぞ、仲間の営業先を横取りし、訪問した先は九州、加藤清正が築く熊本城もあり。それでは噂に聞く石垣を見んと、そこまで羽根を伸ばす予定を組もうとしたが、翌日には既に控えた講師の務め、やむを得ず、その機会は後に回し、その日帰りの営業となりにけり。

 ちょっぴり肩を落とす白髪のカラスに、全ての出張、旅行とみなすカラスの妻は、それでも九州に行けるだけ、羨ましいと言い放つ。確かに、言われてみればその通り、すぐその気になるプラス思考に立ち返り、思い新た鞄に詰める、口説き文句を盛り込んだ、取って置きの営業資料。

 遠路の移動、コンサル決まれば経費になるが、営業なれば賭けになる。否となっては、妻の言うただの旅となり、七つの子を持つカラスとしては具合が悪い。何としても成約を願えば、いつも以上に営業の気合が大いに溢れ出て、めでたく成約となりにけり。そこで、カラスには、巣繕うより、空を舞うのが性に合うと合点する。

次の駅 聞いた途端に 目が覚めて
by tabigarasu-iso | 2006-01-09 22:53 | コンサルサービス | Comments(0)