2017年 06月 30日
環境管理マニュアルは要らない
これまで、環境ISO:2004の基本手順を環境管理マニュアルとして文書化する組織が大半でした。これは、環境ISOの文書類の要求として、システムの主要な要素、それらの相互作用の記述、並びに関係する文書の参照と言う規格の要求があったからです。
環境ISO:2015では、規格が要求する文書化した情報の中に環境管理マニュルはありません。規格が要求する文書化した情報を維持し、保持していれば良いのです。
とは言え、環境ISO:2015に準拠したシステムを導入する組織では、どんなプロセスが要求され、どんな文書化した情報が必要か、教育する際の資料がなくては、システムは現場に浸透しません。また、内部監査員や外部審査員に対し、導入しているシステム説明に環境管理マニュアルがあった方が便利です。
ただし、環境管理マニュアルを作成する際、これはシステム導入の参考資料であり、規格が要求する文書や組織の定めたプロセスや文書の所在を確認するものであること、プロセスの大半は文書化していないこと、従い、監査や審査においては、仕事の流れを確認したうえで、文書化した情報(手順や記録)を確認すること、冒頭に記載すると良いでしょう。
雨音に 散歩の気持 隠す猫