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白髪の旅ガラス

前足を洗う猫

 その昔、田舎では倉庫に蓄えた穀物を食い荒らすネズミ退治の大役を猫に与えていました。当然のことながら、家の中から外まで何処でも出入り自由ですから、他所の家に出掛けて金網の中で飼う雛を襲う性質の悪い猫もいましたが、袋に詰めて遠くへ捨てる罰で許したものです。


ところが、捨てに行った人より早く家に戻る。その早業に呆れながら、許したものです。或る日、そんな素行の悪い猫がひなたぼっこする姿を見ながら、おばあさんは言いました。

「猫は水を飲まねぇもんだ」


 それを百パーセント信じていた訳ではありませんが、野良猫を飼猫にした時、水飲み場を何か所も用意して遠くから観察していれば、そこに前足を差し込み、引き上げた足に付いた水を何度も舐めています。


 当然のことながら水を飲めば排尿され、それを吸収した紙砂は、大きな丸い塊を作る。大量の水を飲んだ成果ですから、とうの昔に天国に行ったおばあさんに言いました。

「猫もえれぇ水を飲むぞ」


水槽の メダカに頼み 貰い水

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by tabigarasu-iso | 2017-02-06 10:19 | 随筆 | Comments(0)