2016年 09月 09日
潔く内視鏡検査
上部内視鏡検査は、口や鼻から内視鏡を挿入し食道から胃及び十二指腸まで検査するものです。それに対し、下部内視鏡検査は、十二指腸の先から直腸まで検査するものですが、上部内視鏡検査に比べて体験する人は少ないのではないでしょうか。
その理由、見慣れているものとそうでないものの違いのようです。上部内視鏡を挿入する鼻や口は自分でも見慣れ、他人に見せることにも慣れていますが、下部内視鏡を挿入する肛門は自分でも見慣れていないし、他人に見せることへの抵抗は大きい。
念の為に下部内視鏡検査を受ける人は、その抵抗を乗り越えなければなりません。また、その覚悟は出来ても、検査を受ける前の処置には大きな課題が待っています。鏡で見るには、消化された物で満たされた腸内を綺麗にしなければなりません。
それには、大量の水と一緒に下剤を服用してから何度もトイレに通う。食道から直腸まで水分意外を取り除いてから検査室に入れば、恥ずかしくないよう肛門へ挿入された内視鏡を通じてモニター画面に自分の腸内が映ります。
その状態が良いか悪いか、素人にも判断でき、不明なら訊いてみるのが良いでしょう。
「少し白くなっているところがありますが」
「炎症ですが、問題ない状況です」
こんな簡単な検査なら早く受ければ良かったと、皆が思うに違いありません。
内視鏡 上から下まで 潔く