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白髪の旅ガラス

野生の猿を見る

 朝の事、ホテルの朝食会場から見える杉の木の枝が奇妙に揺れている。大きな鷲でも隠れて居るのかと目を凝らして見れば、姿を見せたのは丸々太った毛並みの良い野生の猿だった。
 午後の事、ホテルから車で一時間も離れた姉の家に立ち寄り茶を御馳走になっていれば、庭先に丸々と太った毛並みの良い野生の猿が現れる。朝の猿とは別であろうが、同じ日に二度も野生の猿を間近に見て驚いた。
 野生の猿が人里に近付く理由は、簡単に手に入る旨い喰い物の所為であろう。木々の新芽吹く季節、猿が喰い物に困ることは少ない筈だが、旨い人の喰い物に慣れ、それを狙う知恵が着いたようだ。
 姉の話では、干し柿など狙い集団で現れる猿の賢さには手を焼くと言う。今、庭先に居る猿は、危険があるかないか見極める斥候役だそうだ。ガラス越しの見慣れない我等を認め、今日は立ち寄るのを諦めたようである。
            生物の 多様性知る 猿も居て
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by tabigarasu-iso | 2016-03-27 10:14 | 随筆 | Comments(0)