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白髪の旅ガラス

サービス業の環境側面

 環境ISOを導入する際、理解が難しい用語として「環境側面」があります。この用語は、1996年9月に環境ISO規格が発行されるまで日本語にはなかったものですから、普及し始めて20年余りたった今でも、我が国に浸透している用語とは言えません。

 それでも、いつまでも難しい用語と敬遠してばかりでは、環境ISOを展開する組織では仕事になりませんので、そろそろ環境側面に親しむことにしましょう。それには、身近な事例を紹介するに限ります。

 まずは、サービス業の環境側面を紹介しましょう。例えば、セミナーを主催する組織が環境ISOを導入する場合、管理対象になる環境側面として、管理できる環境側面には、主催者のオフィス活動で「使用する電気、用紙、文具等」や「廃棄する文具やテキスト」もその例になります。また、影響を及ぼせる環境側面には、セミナーの内容が省エネ回路設計の場合、「受講者が省エネ回路設計の知識を職場で展開すれば職場の省エネ」等が想定されます。

 このように、サービス業の環境側面は、サービスを利用する側が行う活動に影響を与えるものが重要であり、その内容がユーザーのニーズを捉えていなければ利用されず、影響を及ぼせる環境側面の環境影響も小さく、その逆であれば環境影響も大きく、次の注文が舞い込みサービスの発展に繋がることになりますから、努々勘違いしてはいけません。

 サービスの ユーザー側面 命です

by tabigarasu-iso | 2016-02-02 08:15 | ISOマネジメント | Comments(0)