2015年 11月 09日
恐い龍
写真に撮ろうか、そのまま通り過ぎようか、一瞬迷っていると後から声を掛けられ。
「もう二度と会えないわよ」
そう言われて思い切って撮影したものの、やはり見栄えの良くない龍に変わりはありません。
いかにも胴体が小さく、それが頭の上に全て納まるアンバランスな配置がその一因のようです。
「何とも思わない」
「ええ、何とも」
「バランス、悪くはないか」
「本物を見たことがないから、分からないわ」
いかにも龍は想像の産物ですから、バランスが良いも悪いも、人により感じ方は異なるに違いありません。頭より胴が遥かに長く天までも届く龍を想像する自分には、予想外の龍に怖さを覚えたようです。