2015年 10月 10日
巨大なリンゴ
ところが、見た目は旨そうでも、中に虫が入って食べられず、果肉が柔らかで歯応えがなく、贔屓目にみても甘くない。そんな代物と分かっても、決して捨てないから困ったものです。
やがて甘い香りが室内に溢れ、玄関に入った瞬間に鼻孔を突くリンゴの香りは心地良く、手に入れた人を誉めてあげました。
「良い匂いだ。流石、大きなリンゴを買った価値はある」
「そうでしょう。リンゴは大きなものに限るわ」
香りが目的なら、無理に大きなリンゴを買う必要はありませんが、それを言ったら本人は気分が悪くなりますから、言い方には工夫が必要です。
「今度は、もっと大きなリンゴを買ったら良い」
「そうね。今度は大きな梨にするわ」