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白髪の旅ガラス

環境方針の不備を指摘する

 環境ISO審査には、登録審査、維持審査、更新審査の三種類があり、登録審査は、第一段階と第二段階があり、維持審査は登録審査を終えてから一年毎の審査であり、更新審査は登録審査から三年目の審査であり、組織は毎年審査を受けることになります。

 自動車の免許証と比べてみると、登録審査の第一段階は学科試験であり、第二段階は実地試験に該当しますが、毎年の維持審査は環境ISO独自のものであり、更新審査は交通安全のビデオを三十分観て済ます免許証更新より厳しく、登録審査の第二段階に近い。

 かように厳しい審査を毎年受けながら、経営に役立つ場合とそうでない場合が生じます。経営に環境ISOが役に立たない原因は、経営者の策定する環境方針の内容にあることを承知しなければなりません。

 経営方針を受けて環境方針は策定されるものですから、売上を伸ばし、経費を削減し、利益を上げる経営方針の実現に向け、環境面で何を行うのか環境方針として明確にする必要があります。

 ところが、環境方針の大半は環境負荷の低減に終始するものが多く、これでは経費の一部を削減することはできても、売上を伸ばす経営目標に環境ISOは役に立ちません。登録審査の段階で、経営に役立つ環境ISO導入を目指すなら、環境方針の内容が妥当か否か、審査員と議論することが必要になります。

 例えば、登録審査の第一段階で審査員は経営者に対し、オフィスの節電、用紙使用量の削減、一般事業系廃棄物の削減のみを盛り込んだ環境方針であれば、貴社の活動、製品、サービスが引き起こす環境影響に適切でないこと、つまり環境ISOの要求事項から逸脱するばかりか、経営に役立つ環境ISOにならないことを伝えなければなりません。

 経営の狙いに沿わない環境方針を登録審査で見逃せば、審査視点の継続性から維持審査、更新審査で改めて指摘することは難しくなります。そこで、審査員は登録審査において、環境ISO導入に関する経営者の要望を良く聞き出し、要望が環境方針の内容に反映されていない場合、環境方針に対する要求事項を満たす観点から、遠慮なく指摘しなければなりません。

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by tabigarasu-iso | 2015-07-30 10:00 | ISOマネジメント | Comments(0)