2015年 06月 11日
水銀アマルガム
水銀は、生物に対して毒性が強いもので、有機水銀と無機水銀の二種類があり、特に有機水銀の中枢神経系への毒性は極めて強く、熊本の水俣病及び新潟の第二水俣病の原因物質として、未だに多くの患者を苦しめています。
水銀を使用する製品には、電池(ボタン形アルカリ電池、ボタン形酸化銀電池など)、スイッチ、ランプ類(蛍光ランプ、高圧水銀蒸気ランプ)、化粧品、農薬、医薬品、気圧計、湿度計、圧力計、温度計、血圧計など、どの家にも一つ位はあるでしょう。
水銀が多用されてきた理由は、常温、常圧で液体の金属と言う特性からでしょうか。また、各種金属と混和しアマルガムと言う合金を作り易く、水銀が大半であれば液体、水銀が少量であれば個体になる不思議な金属であり、体温計などに応用されたようです。
歯科用水銀アマルガムは、保険の効く治療材料として多用されていました。虫歯跡に埋め込まれていたなら、取り除いた方が良さそうです。
蒸し暑さ 冷えた麦酒の 力借り