2015年 03月 23日
末弟
時々、あなたに良く似た人を見掛けることがあります。何か兄に言えない訳があり、この世から去った振りして今でもこの世で生き延びているのではないかと思ってしまう。それが他人の空似と分かっていても、そう兄は思いたいのです。
末弟よ、兄はあなたが千の風の仲間になったことを承知している。父や母の居る世界に入り親子水入らずの暮らしは、あれこれと我慢することが多いこの世の暮らしより幸せかも知れません。
だからと言って、この世に遺した妻や子の暮らしを忘れないようにしてください。心の準備もないままあの世に逝かれたあなたの家族は、心に届くあなたの声を待っている筈です。
傍に居る 猫の瞳に あなた見る